近江鉄道、4月1日から運賃値上げ…「赤字が常態化」

鉄道 企業動向

滋賀県内の鉄道路線を運営する近江鉄道は2月18日、近畿運輸局長に鉄道旅客運賃の一部改定を届け出た。4月1日から運賃を値上げする。

同社は消費税率の引上げに伴い、2013年12月19日に上限運賃の改定を申請。2014年3月4日に認可されたが、同年4月1日から実際に適用した運賃(実施運賃)は、上限運賃より安く設定していた。

しかし、「鉄道事業をとりまく環境は厳しさを増す一方であり、赤字が常態化」「安全のための設備修繕費用などが増加し、これ以上の営業努力による収支改善が難しい見通し」などとして、普通旅客運賃と定期旅客運賃の実施運賃を上限額まで引き上げることにした。ただし、定期旅客運賃のうち通学定期については、一部の区間を除いて現在の運賃を据え置く。

これにより普通旅客運賃(大人)は、初乗り運賃が現在より10円高い150円に。主な区間は米原~八日市間が30円高い830円、近江八幡~八日市間が40円高い450円、貴生川~八日市間が30円高い790円になる。

このほか、割引切符なども一部値上げする。金・土曜と休日に限り近江鉄道が1日自由に乗り降りできる「1デイ・スマイルチケット」は、現在より60円高い880円に。近江鉄道と信楽高原鐵道が土曜・休日の1日に限り利用できる「びわこ京阪奈フリーきっぷ」(1030円)は現在の運賃を据え置く。

《草町義和》

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