【ホンダ ジェイド 発売】ホンダ ミニバンの変革…初代 オデッセイ への原点回帰

自動車 ニューモデル 新型車
ホンダ ジェイド
ホンダ ジェイド 全 16 枚 拡大写真

ホンダが発売した新型ミニバン『ジェイド』。同車は6人乗り3列シートのミニバンながら全長4650×全高1775mmという、セダン並みのコンパクトさ(ちなみに新型『レジェンド』は全長4995×全幅1890mm)を誇っている。かつてホンダは、1994年に『オデッセイ』をリリースし大ヒットを記録したが、現在のオデッセイは初代に比べボディサイズが大柄となってしまった。新型ジェイドは、そこに開いた“穴”を埋める存在なのだろうか。

現行のオデッセイが大柄となったのには、ユーザーの趣向の変化とともに、ミニバンに対する自動車業界全体の流れも起因している。ジェイドの開発責任者である印南泰孝氏は「かつて自動車業界全体が、オデッセイのような乗用ミニバンを作っていた。しかし現在はほとんどのメーカーがこのクラスから撤退してしまった」。続けて「一方、『ステップワゴン』のようなユーティリティ系のミニバンは右肩上がりで増えていった。そこで我々はラインアップの整理が必要と判断した」と話す。

ホンダのミニバンは、オデッセイをはじめかつては『エリシオン』『ストリーム』が存在したが、現在ミニバンとしてラインアップされているのはオデッセイ、ステップワゴン(及び『スパーダ』)、『フリード』に加え今回のジェイドの4車種となっている。

このラインアップとなった経緯を印南氏は「ステップワゴンとフリードは、ユーティリティ系のミニバンとしてユーザーに受け入れられているので、整理の必要はない。しかし、オデッセイとエリシオン、ストリームは、発売当初に比べて販売台数が伸び悩んでいたこともあり、これらを統合・廃止し、訴求力を高めたクルマを登場させる必要があった」と話した。

その結果、オデッセイはエリシオンの血統を受け継ぎ、現行型へ。そしてオデッセイとストリームを融合したのが新型ジェイドとなったのだ。印南氏は「もっとコンパクトなミニバンを、というユーザーからの声を聞いていたこともあり、ジェイドは、初代オデッセイよりのモデルとすると結論づけた。つまり“原点回帰”。乗用車かつミニバンというホンダが切り開いたジャンルと価値を、もう一度世の中に示したい」と語った。

《阿部哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. BMW『8シリーズ』初代オマージュの「エディション M ヘリテージ」登場、世界限定500台
  3. マイバッハ初の2シーターオープン「SL 680 モノグラム」米国発売へ、約3315万円から
  4. トヨタの新型EV『アーバンクルーザー』をくまなくチェック!…詳細画像記事ベスト5 2025年上期
  5. ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る