戸田工業 寶來社長、BASFとの合弁事業「正極材メーカーしての事業基盤を拡充」

自動車 ビジネス 企業動向
BASF戸田バッテリーマテリアルズ 設立会見
BASF戸田バッテリーマテリアルズ 設立会見 全 6 枚 拡大写真

BASFと戸田工業は2月24日、リチウムイオン電池用正極材料の開発から製造、販売までを一貫して行う合弁会社としてBASF戸田バッテリーマテリアルズを設立したと発表した。

BASFジャパンのヨルグ・クリスチャン・シュテック社長は同日都内で会見し「2014年4月から合弁会社設立に向けた交渉を重ねてきた。その過程は決して平坦なものではなかった。しかし、持続可能な将来のために化学こそがソリューションになると確信して、バッテリー産業への投資を力強くして押し進めていくべきとBASFは判断した」とこれまでの経緯を説明。

その上で「この日本でバッテリーの製造と開発に対して投資することは、BASFにとって日本市場でのイノベーションに対する強いコミットメントの表れでもある」と強調した。

また戸田工業の寶來茂社長は「この合弁は、一層厳しい競争が見込まれるリチウムイオン電池市場において、より的確に対応できるように両社の経営資源を結集して、リチウムイオン電池産業における正極材メーカーしての事業基盤の拡充を行ったもの。今後、合弁会社では、両社の技術を持ち寄って開発した材料を、日本の工場で製造し、BASFを通じて世界中に供給していく。本合弁事業のスタートは両社の今後の発展に大きく寄与する取り組みの一歩と革新している」と語った。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱、3列シートの新型SUV『デスティネーター』世界初公開へ
  2. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  3. ホイール汚れ撃退! 初心者でもできるホイール洗浄法を解説 ~Weeklyメンテナンス~
  4. マツダ『CX-5』新型、ライバルはRAV4やエクストレイルか
  5. アストンマーティンの新型『ヴァンテージS』がSNSで話題に、「これで攻めたら絶対楽しい」「乗れる男になりたい」など期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る