日本初の民間月面探査チーム、米アストロボティックと月面輸送契約を締結

宇宙 企業動向
日本科学未来館での記者発表会の様子
日本科学未来館での記者発表会の様子 全 1 枚 拡大写真

ispaceが運営する日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO」(ハクト)は、米国の宇宙開発企業アストロボティック・テクノロジーと月面輸送契約を締結、2016年後半に米国で打ち上げが決定したと発表した。

ハクトは、Googleによる賞金総額3000万ドルの国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」(GLXP)に参加する日本で唯一のチームで、ispaceが運営する。

2016年後半、米国フロリダ州ケープカナベルからスペースXのロケット「ファルコン9」を使って、ハクトの月面探査ローバー「Moonraker」と「Tetris」が打ち上げられる。今回、月面着陸船にアストロボティックのグリフィンを利用することが決定、月面の「死の湖」に着陸する予定だ。

グリフィンには、ハクトの月面探査ローバー「Moonraker」と「Tetris」に加えて、ハクトと同じくGLXPに参加するアストロボティックの月面探査ローバー「Andy」も搭載されるため、2チームは同時に月面に着陸し、それぞれGLXPミッションの達成を目指す。

GLXPでは、初となるチーム間の提携となり、どちらかのチームがGLXPミッションを達成した場合、優勝賞金2000万ドルは2チーム間で分配する。

また、月面の着陸予定地点である「死の湖」には、地下の溶岩トンネルにつながる「縦孔」が存在すると考えられている。GLXPのミッションに加えて、世界初となる月面の縦孔探査で、その存在を発見することができれば、月面の厳しい温度変化や、宇宙放射線の影響から身を守れる天然の月面シェルターとして、将来の月面有人探査などに活用できる可能性があるとしている。

《レスポンス編集部》

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