アストンマーティン・パーマーCEO来日、「おもてなし」のブランドで日本高級車市場に可能性

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アストンマーティン アンディ・パーマーCEO
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アストンマーティン代表で、元日産自動車役員のアンディ・パーマー氏が26日に来日。特別仕様車の発表とともに、パーマー氏は「アストンマーティンにとって日本は重要なマーケット。日本に最適なモデルを投入するなど積極的に展開していく」など、日本市場における英国高級スポーツカーブランドとしての展望と可能性を語った。

アストンマーティンは100年を超える歴史を持つ英国スポーツカーブランド。2015年は、映画『007』シリーズ最新作に登場する特別車『DB10』をはじめ、間もなく開幕するジュネーブモーターショーで新型車『ヴァルカン』、『ヴァンテージGT3』の発表を予定するなど、ブランドの哲学「パワー・ビューティ・ソウル」を体現する意欲的な一年となる。

昨今は韓国を中心にアジアでの販売を大きく伸ばしており、日本市場も重要なターゲットだという。今年1月には、初めて日本法人を発足した。パーマー氏は、「日本市場を強化しているコミットメントだ」と話す。販売だけでなく、サービスの強化を同時に展開することでさらなる顧客満足度の向上を図る。

そこには、日産自動車時代に長く日本に滞在した氏ならではの「日本愛」も感じられる。「日本に居た経験から、何よりもお客様第一の考えが重要であることを理解するようになった。“おもてなし”は新しいアストンマーティンの組織に取り入れたコンセプトのひとつだ」(パーマー氏)。ハンドメイドやビスポーク(カスタムプログラム)にこだわるアストンマーティンのブランド力を、さらに一歩押し進める。

今回お披露目された特別仕様車も、そうした「おもてなし」を体現した一台といえるかもしれない。ビスポークプログラム「Q by Aston Martin」の手によってカスタムされた4ドアスポーツサルーン『ラピードS』が、パーマー氏の手によってアンベールされた。このモデルは、英国大使館とのコラボレーションによって誕生した世界に1台のモデルで、2月27日から3月1日まで東京・代官山の蔦屋書店で開催される「Great British Days」に展示される。英国らしさをふんだんに盛り込んだ、高級感あふれる仕上がりとなっている。

パーマー氏は、「中期的には、全ての新世代スポーツカーをお見せする。長期的には、アストンマーティンをより幅広く、今よりもっと魅力的に見せなければならない。変化していく市場のニーズに合わせて、スマートに適応していく。どのように革新的なフォームをまとっていようとも、この素晴らしいモデルたちは、世界で最も熱望されるラグジュアリー・スポーツカーとなっていくことだろう」とスピーチした後、日本語で「アストンマーティンは、素晴らしい、“おもてなし”で」と笑顔で締めくくった。

《宮崎壮人》

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