【ベントレー コンチネンタルGT スピード 試乗】実用性も非日常性も楽しめるスーパースポーツ…石川真禧照

試乗記 輸入車
ベントレー コンチネンタルGT スピード
ベントレー コンチネンタルGT スピード 全 32 枚 拡大写真

英国のハイエンドカーメーカー、ベントレーは、VW・アウディグループの一員としてスポーツカーやVIPサルーンを生産している。2015年モデルは2ドアスポーツの『コンチネンタルGT』シリーズと、4ドアの『フライングスパー』、『ミュルザンヌ』を用意した。

【画像全32枚】

このなかでメインモデルは2ドアのコンチネンタルGT。そのバリエーションは、GT・V8、GT・V8S、GT、GTスピードで、すべてにクーペとコンバーチブルが選べる。

パワーユニットはV8、4.0リットルツインターボとW12、6.0リットルツインターボという大排気量エンジン。V8は507ps、660Nm、W12に至っては575~625ps、700~800Nmというハイパワー、ビッグトルクを発生する。これだけのユニットを搭載しているのだから2トン以上の重量のボディでも0-100km/h加速は4秒台。最高速もシリーズのなかでもっとも大人しいGTでも301km/hに達する。

なんとも非現実的な世界のクルマなのだ。ちなみに車両本体価格も2100~2855万円。こちらもワンルームマンション一部屋が買えそうな価格だ。

試乗したのは「GTスピード」。クーペの最高価格、最速モデルだ。

クルマを目の前にして目に入るのはピレリPゼロの275/35ZRタイヤ。ホイールは21インチだ。

ダイヤ形のステッチを施したセミレーシングタイプの薄形シートに座り、インテリアを見回すと、室内はアルミ削り出しのインパネや厚味のあるメッキ類が多用されている。

これは1930年代から続くベントレーレーシングの伝統だ。この年代にベントレーはル・マン24時間レースに4勝するなど、現在のスポーツカーとしての基礎を築いた。

現代のベントレーGTは、アイドリングからW12エンジンの野太い咆哮を轟かせ、周囲を威圧する。8速ATと走行モードにして、アクセルを踏み込めば、レーシングカー並みの加速を体験させてくれる。

しかもベントレーは全モデルにオンロード用フルタイム4WDを採用しているので、全天候で、この走りを楽しむことができるのだ。

一方で8速ATは70km/hで8速に入るので燃費も実用燃費で8~10km/リットルを達成する。

リアシートも身長165cmまでなら2名座れるし、トランクはタテ長で、ゴルフバッグも2セットは収納できる。実用性と非日常性も楽しめる数少ないスーパースポーツカーだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア・居住性:★★★ ★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

石川真禧照│自動車生活探検家
日刊自動車新聞社を経て1971年からフリーの自動車評論家。1982年、I.W.オフィースを設立、自動車を中心としたメディア活動を開始する。自動車を生活の道具として捉える評論を得意とし、「自動車生活探検家」を名乗る。

《石川真禧照》

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