【NASCARスプリントカップ 第2戦】トヨタ カムリ 苦戦、ケンゼスが5位フィニッシュ

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NASCARスプリントカップ・シリーズ第2戦 マット・ケンゼス
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3月1日、米ジョージア州ハンプトンのアトランタモータースピードウェイでNASCARスプリントカップ・シリーズ第2戦「Folds of Honor QuikTrip 500」が開催された。

トヨタ勢は、デニー・ハムリンが2列目4番手、カール・エドワーズが5番手。前週エクスフィニティ・シリーズ戦で負傷したKy.ブッシュは今週末も欠場となり、代わりに18号車を駆るデビッド・レーガンが17番手。マット・ケンゼスは36番手からのスタートとなった。雨による影響でスタートが遅れ、午後2時13分に1.54マイルオーバルを325周(500.5マイル:約800km)して競われる決勝レースが始まった。

2列目4番手グリッドから好スタートダッシュを決めたハムリンが2位に浮上。5番手スタートからポジションを守るエドワーズと共に首位を追う一方で、36番手とほぼ最後尾近くからのスタートを余儀なくされたケンゼスが序盤から猛烈な追い上げを見せ、10周目にはトップ15入り。

27周目にコンペティション・コーションが出され、全車ピットへ向かうと、好ピット作業に助けられ、ハムリン2位、エドワーズ4位、レーガンが5位、ケンゼスは9位と、4台のトヨタ カムリがトップ10圏内で再スタートとなり、首位争いを続けた。

スピン車両などによる3度のイエローコーションを経て、100周目の再スタート後は長いグリーン走行に。ここでレーガンはリアタイヤの摩耗に苦しみ徐々に後退。140周目前後からグリーンピットが始まり、全車がピット作業を終えた時点でケンゼスが首位に浮上。しかし、168周目にケンゼスが2度目のグリーンピットを追えた直後、173周目にイエローコーションが出され、ケンゼスは一旦は周回遅れに。コーション時のウェイブアラウンド(首位グループがピットイン中に一周する)で首位と同一周回へと戻ったものの、20位へと大きく順位を落としてしまった。一方で、ピットを引っ張ったハムリンはこのコーション下のピットで首位に浮上。エドワーズも6位で続いた。

その後再び長いグリーンランとなり、220周目過ぎから各車グリーンピット。全車ピットを終えた時点でエドワーズが5位、ハムリン7位とトップ10圏内をキープしていたが、16位まで順位を上げていたケンゼスは245周目に周回遅れに。しかし、252周目にコース上の異物でこの日7度目のイエローコーションが出され、ケンゼスはラッキー・ドッグ(フルコースコーションが入ったとき、周回遅れの最上位マシンをトップと同一周回の最下位に戻すシステム)を獲得。エドワーズが5位、ハムリン7位でイン側の3、4列目に続いて残り69周での再スタート。しかし、直後の第2ターンでハムリンがコントロールを失いスピン。後続が突っ込み、多重クラッシュとなった。

ハムリンは車両にダメージを負い、ガレージでの修復を余儀なくされた。エドワーズは3位、ケンゼスはこの混乱を上手く切り抜け、12位で再スタートを切ると、一気にトップ10へとジャンプアップ。25番手スタートから徐々に順位を上げてきていたクリント・ボウヤーもここでトップ10へ。また、療養中のブライアン・ヴィッカーズに代わり55号車をドライブしているブレット・モフィットもこのコーションでラッキー・ドッグを獲得した。

残り63周で再スタート。この日ここまで常にトップ10圏内をキープしたエドワーズは、3位で再スタートを切り、トヨタ カムリ勢最上位として上位争いを繰り広げていたが、272周目に突然左リアタイヤのパンクに見舞われスローダウン。イエローコーションが出なかったため、グリーン下でのピット作業を強いられ、2周遅れの26位まで順位を落とすこととなった。

290周目を過ぎると、各車最後の給油のためグリーン下でピットへ。最後までピットインを引っ張ったボウヤーが295周目、ボウヤーがピットへ向かった翌周にはモフィットがそれぞれリードラップを獲得した。298周目にエンジンブロー車両によりこの日9度目のイエローコーション。パンクによりピットタイミングがずれ、1周遅れまで取り戻していたエドワーズは、ここでラッキー・ドッグを獲得し、首位と同一周回に復帰。このコーションでは、タイヤに厳しいここアトランタで最後のダッシュへ向け上位勢がピットへ向かう中、ケンゼス、ボウヤー、モフィットの3台のトヨタ カムリがピットへ入らず、コース上へ残る判断。ケンゼス首位、ボウヤー、モフィットが2位、3位で続いての、残り20周での再スタートとなった。

ケンゼスは好スタートを切ったが、モフィットがスタートをミス。ボウヤーはエンジントラブルに見舞われ、順位を落として行く中、第3ターンでボウヤーの直前の車両が接触し、クラッシュ。ボウヤーは避けるべくフルブレーキングしたが、後続車両が次々に突っ込み玉突き状態に。この多重クラッシュで、コース清掃のため9分間の赤旗中断となった。レースは残り14周で再スタート。ケンゼスが首位を争う一方、12位からの再スタートとなったモフィットが好走を見せポジションアップ。

ケンゼスはトヨタ勢最上位の5位でフィニッシュ。モフィットは8位に入り、カップ・シリーズでのキャリア8戦目にして初めてのトップ10フィニッシュを果たした。苦しみながらも首位と同一周回へ復帰し走り切ったエドワーズは12位でチェッカーを受けた。

次戦第3戦は3月8日、ネバダ州ラスベガスのラスベガスモータースピードウェイで行われる。

《纐纈敏也@DAYS》

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