【ホンダの汎用エンジン】累計生産1億2000万台を達成、ホンダ汎用製品の歴史

自動車 ビジネス 企業動向
カセットガスを燃料としたホンダ「サ・ラ・ダ CG」
カセットガスを燃料としたホンダ「サ・ラ・ダ CG」 全 18 枚 拡大写真
3月6日、本田技研工業はツインリンクもてぎにおいて、メディア向けの「ホンダ汎用エンジン搭載製品体験取材」を実施した。

ホンダといえば、オートバイにはじまり自動車を開発・発売してきたメーカーで、自家用ジェット(ホンダジェット)の販売も間近に迫っている。一方、あまり知られていないが、古くからホンダ製エンジンを利用した汎用製品の販売も行っているのだ。

そのスタートは1953年のこと。ホンダの『カブ』F型をベースにした強制空冷2サイクル単気筒「汎用エンジンH型」であった。50ccの排気量から最高出力1PS/3500rpmを発揮するエンジンで、共立農機に背負式散粉機の動力源としてOEM供給されている。

1959年にはホンダ初の耕うん機『F150』をリリース。スマートなデザインに、フレームレス構造を採用した軽量コンパクトなボディを持つF150は、操作性の良さもあって多くの農家に歓迎され、農機具業界に「ホンダ旋風」を巻き起こすヒットを記録した。

1964年には、ホンダ初の船外機『GB30』を発売。「水上を走るもの、水を汚すべからず」というホンダ創始者である本田宗一郎氏の意思を受け、当時の船外機のスタンダードが2ストローク・エンジンのところ、よりクリーンな4ストローク・エンジンで参入した。空冷4サイクル単気筒ガソリン・エンジン GB30は、最高出力4ps。工具なしで船への脱着が可能とするなどの工夫が施された船外機であった。

そうした歴史を経て、現在、ホンダの汎用製品は、発電機をはじめ、芝刈り機・草刈り機、ハンドヘルド(手持ちの草刈り機)、耕うん機、水ポンプ・高圧洗浄機、除雪機、運搬機・電動カートなど幅広く展開。2014年末には、累計1億2000万台の生産を達成している。

現在は、日本をはじめ、アメリカ、ブラジル、中国、タイ、インドという6か国6拠点に生産拠点を展開し、世界150か国に供給する。汎用エンジン生産台数でいえば、ブリッグス&ストラットン社(アメリカ)につぐ世界2位のポジションを獲得(業務用エンジンに限ればホンダは世界一)。年間600万台規模の汎用エンジンを世に送り出すほどに成長しているのだ。

その600万台の生産数のうち、北米/欧州/日本といった先進国向けが約410万台で68%、中国やアセアンなどの新興国向けが約190万台で32%となる。また、年間600万台のうち、69%にもなる約420万台がOEM供給となるのも特徴だ。

《鈴木ケンイチ》

この記事の写真

/

ピックアップ