【ATTT15】Yahoo!カーナビ、事業化に向け離陸…カーライフサイクルでビジネス構築目指す

自動車 ビジネス 国内マーケット
Yahoo! JAPAN マップイノベーションセンターのサービスマネージャーである兵藤安昭氏
Yahoo! JAPAN マップイノベーションセンターのサービスマネージャーである兵藤安昭氏 全 6 枚 拡大写真

3月11日に開幕した国際自動車通信技術展(ATTT15)において、Yahoo! JAPANは住友電工と共同でブースを出展、同社が提供するスマートフォン向けアプリ「Yahoo!カーナビ」の新機能と、事業化に向けたプランについて説明をおこなった。

今回の発表では、プローブによる渋滞予測データ、安全運転支援機能の充実、そしてYahoo!カーナビと連携してサービスを提供するプラットフォームの構築という3点。

まずプローブについては、Yahoo!カーナビで保有するプローブ情報を元にした独自の渋滞予測データを2015年4月より提供開始する。個人情報を排除した上で収集したプローブの技術開発は住友電工と共同でおこなっており、VICSとプローブをミックスさせた情報の高密度化を図る。地図上ではVICSは実線、プローブは点線で表示されるという。

マップイノベーションセンターのサービスマネージャーである兵藤安昭氏は「まもなく300万ダウンロードを達成するが、これまでYahoo!カーナビで収集したユーザーの走行データは2億kmにまで及ぶ。今回、家や歩行中にアプリを使っていたりする場合など、自動車ではない利用も独自のアルゴリズムで排除して高精度なデータを抽出できるようにした。交通情報を提供する道路長は約18万kmのVICSに対して、プローブはその5倍となる85万kmにまで増える。空き道情報も同時に表示できるので、どの道を通ればスムーズに走行できるかも一目瞭然となる」と説明する。

安全運転支援機能の充実は、三井住友海上火災保険のアプリ「スマ保『運転力』診断」と連携し、Yahoo!カーナビを利用するドライバーの安全運転を支援する機能を今夏に提供予定。
「運転力」診断は、加速度センサーやGPSからのデータを元に安全運転度合いを計測。アプリ上でドライバーの運転傾向の分析・診断が可能だ。

さらに、Yahoo!カーナビと連動し、さまざまなサービスを提供するカーテレマティクス事業として「ヤフーカーナビプラス」(仮称)構想も発表。「エンドユーザー向けのアプリは引き続き無償だが、300万ダウンロードのスケールを活かしてtoB領域でのビジネス構築を目指す。自動車販売からカーサービスや整備、自動車保険などの様々なアフターマーケット分野で連携し、パートナーとして付加価値を提供したい」(兵藤氏)。

《北島友和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る