【ATTT15】夏野剛氏「今のクルマはスマホの尖ったアプリに負けている」…基調講演

自動車 ビジネス 企業動向
慶應義塾大学大学院政策メディア研究科 夏野剛 特別招聘教授
慶應義塾大学大学院政策メディア研究科 夏野剛 特別招聘教授 全 3 枚 拡大写真

慶應義塾大学大学院政策メディア研究科で特別招聘教授を務める夏野剛氏は3月11日、第6回国際自動車通信技術展(ATTT)の基調講演に登壇し、「今のクルマは尖っているアプリとかに負けちゃっているのではないか」との考えを示した。

夏野氏は「だんだんクルマは、単に移動手段に限定したものはとにかく安かろう悪かろう、コストパフォーマンスで勝負するというものと、それ以外の世界は趣味趣向がもっと強くなっていく」と述べ、コストパフォーマンスを追求するコモディティ化と趣味化という分化が進むとの見通しを披露。

一方で「クルマを買ってドライブに行くか、家でスマホでソーシャルゲームをやった方が良いかとなった時に、それは間違いなくソーシャルゲームの方が面白い。それを上回る面白さをクルマが提供できるかどうかということになるが、その魅力で負けている感じがする」とも指摘した。

その上で「負けている理由はたくさんあるが、やはり新しいものや尖がったものよりは、安全で安心で、コストパフォーマンスが良くて燃費が良いクルマというのに行き過ぎてしまっているので、尖っているアプリに負けちゃっているのではないか。だからエンターテイメント性や楽しさを設けるとかを、趣味性の高いクルマには入れていかないと難しいと思う」と述べた。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る