14日に北陸新幹線長野~金沢間が開業するが、それにともない並行区間の在来線特急で運転を終了するものがある。JR西日本・金沢駅で13日夕方、「はくたか」号ラストラン・ありがとうイベントが開催された。
はくたかは越後湯沢~金沢(一部は福井、和倉温泉)を結ぶ列車だ。上越新幹線に接続して首都圏~北陸間の連絡を担っていた。特急「はくたか」は1960年、上野~金沢間を約8時間かけて運行する列車として登場、1982年の上越新幹線開業で一時姿を消すが、1997年に北越急行ほくほく線の開業によって同線経由で再登場し、今日に至った。最高速度160km/hは、在来線トップタイ、狭軌では最高速だった。
ラストラン対象列車は金沢発18時23分の、はくたか25号越後湯沢行き。出発式で金沢駅の辻昭夫駅長は「はくたかは、冬には新潟の雪深い山の中を懸命に運転し、東京方面へ私たちを運んでくれた。今日のラストランを、こんなに多くの人に見送っていただいてうれしい」と感謝のコメント。
「はくたか」の列車名は北陸新幹線に受け継がれる。