【スズキ アルト 試乗】よりイージーに乗りたいのであればCVTモデルが賢明…諸星陽一

試乗記 国産車
スズキ アルト
スズキ アルト 全 7 枚 拡大写真

スズキのベーシック軽自動車、『アルト』が昨年フルモデルチェンジし8代目となった。自然吸気エンジンシリーズのアルトのなかでもっとも高いXグレードのCVTモデルに試乗した。

【画像全7枚】

アルトには3種のミッションが用意されている。ひとつはクラッチペダルがあるコンベンショナルな5MT、ひとつはその5MTをベースに自動変速化したAGS(オートギヤシフト)と呼ばれるロボAT。残る1つがCVTで、このミッションがもっともベーシックな選択肢となることだろう。

搭載されるエンジンは52馬力/6.4kgmのVVT付き3気筒。このエンジンスペックはAGSと同じだ。AGSと比べて最大のよさはスムーズな加速感。AGSは現状では世界最高水準のロボATだと評価するが、それでも変速時のショックは消しきれない。よりイージーに乗りたいのであれば、変速ショックのないCVTモデルに乗るのが賢明だ。

アルトに採用されているCVTは機械的に高低2速を切り替える副変速機付きだが、この副変速機の切り替えショックはなく、発進から最高速までシームレスに加速していく。スムーズさはもちろん、力強さもある。加速時のクルマの動きが気持ちいいのはエンジンの性能だけではない。アルトは車重が軽い。上級グレードのXでも650kgしかないのだ。

単純にボディを軽量化しただけでなく、ボディ剛性を高めつつ軽量化したアルトは、加速だけでなく、乗り心地やコーナリング性能についてもいいフィーリングを生み出している。クルマを走らせていてもボディがきしむようなことはなく、よく動くサスペンションの入力を上手に受け止めて、いなしている。

CVTモデルは全車でエネチャージ、アイドリングストップ、エコクールを採用する。言ってみれば、CVT車とそれ以外のもっとも大きな違いは、この3つの装備だろう。とくにエネチャージとアイドリングストップの装備は燃費に大きく影響する。アルトCVTモデル2WDのJC08モード燃費は、37.0km/リットル。燃費をよくするために何かを犠牲にしているような感覚は受けないのがうれしい。また、エコクールは夏のアイドリングストップ時にも快適な空調を可能にするはずだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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