FOMM 鶴巻社長とUIEvolution 中島会長が対談…“自動車の今と未来”について語る

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FOMM代表取締役の鶴巻日出夫氏(左)とUIEvolution取締役会長の中島聡氏
FOMM代表取締役の鶴巻日出夫氏(左)とUIEvolution取締役会長の中島聡氏 全 8 枚 拡大写真

3月16日、ベンチャー企業のFOMM代表取締役の鶴巻日出夫氏と、ソリューションやプラットフォームの開発・提供を行うUIEvolution取締役会長の中島聡氏が、「自動車の今と未来」をテーマに都内で対談した。

今回の対談では主に、今日の自動車がおかれている状況をどう考えているか、これからの自動車がどうなっていくか、またどうあるべきかについて議論が交わされた。

FOMMは2014年に、タイをはじめとする新興国での製造・販売を目指した超小型電気自動車「コンセプトOne」を発表。現在も市販化・普及に向けて開発を進めている。一方、UIEvolutionは、車載器向けコネクテッドサービス開発・配信環境や、車載マルチメディアシステムにおけるプラットフォームの提供を行う企業だ。

鶴巻氏は「地球環境が悪化するなか、EVの需要は全世界で高まっている。部品点数が少なく小型で軽量なEVを大量生産すれば、コストの削減が見込め、車両が増加した際に生じる駐車スペースや渋滞の問題にも対応できるだろう」とし、「それだけにとどまらず、ユーザーに対して付加価値を提供することも重要。アクセルを手で操作するなど操作系に変化を加えたり、水害対策機能を備えた車両を開発している。今後は、ソフトウェアやスマホ連携などのアイディアも組み込んでいきたい」と話した。

中島氏は「あらゆるものがインターネットに繋がる現在、クルマの車内におけるディスプレイ、ソフトウェアの重要性は今後も増していく。自動車を作るのはあくまでもメーカーであり、主人公は車載器。クルマのCPUでは能力が足りない部分を補ったり、ネットに接続するためにスマホの能力を活用し、そこに必要な技術を提供していく。今後は、インフォテイメントの分野からカーナビ、運転系、ネットと接続した車両環境、ディーラーのユーザーサービスにまで広げていきたい」と考えを語った。

また、自動車産業のビジネスとして今後目指していく内容についてもディスカッション。注目している技術、企業、トピックスなどを挙げながら自動車産業の今後について意見を述べ合った。

《吉田 瑶子》

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