【スーパー耐久】フル参戦の日産自動車大学校「目指すはシリーズチャンピオン」

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共同会見に出席した(左から)玉生久典先生、丹呉いづみさん、藤井誠暢選手、石山景大さん
共同会見に出席した(左から)玉生久典先生、丹呉いづみさん、藤井誠暢選手、石山景大さん 全 8 枚 拡大写真

2015年のスーパー耐久シリーズにフル参戦するKONDO RACING&日産自動車大学校のコラボチームが会見を行い、今シーズンへの意気込みを語った。

このチームはSUPER GTなど国内トップカテゴリーにも参戦する近藤真彦氏率いるKONDO RACINGと、日産自動車大学校がコラボして誕生したチーム。同学校の学生が授業の一環として実際にレース現場でメカニックやドライバーサポート、チームのマネジメントやホスピタリティ部門などチーム全体をサポートしていくというプログラム。モータースポーツという現場に実際に携わっていくことで最近問題化されている若者のクルマ離れに歯止めをかけるのと同時に、将来有望な人材育成の場として2012年に立ち上がった異色のプロジェクトだ。

参戦当初から学生たちも一生懸命マシンのメンテナンスやチームマネジメントに取り組む姿勢が早い段階から結果につながり、初年度の第4戦岡山で優勝。昨年も開幕戦ツインリンクもてぎで優勝を飾り、ST-Xクラスでシリーズ3位を獲得。コラボ4年目となる2015シーズンは全6戦にフル参戦し、シリーズチャンピオンを目指して戦っていくことになる。

会見にはプロジェクト創設当初からエースドライバーとしてけん引してきた藤井誠暢選手と、実際にサーキットでチームのサポートを経験した石山景大さん、丹呉いずみさんが出席した。

2人は昨年7月に行なわれた富士ラウンドでチームのメンバーとして帯同。ドライバーサポートを経験した石山さんは「真夏の中で7時間通して気を張ってなきゃいけない状況で大変でした。でも様々な困難を乗り越えた時の充実感は大きなものがありました」とコメント。

テクニカルマネジメントを担当した丹呉さんも「レース中にトラブルが起きて、メカニックさんたちが慌ただしくしている中で、自分たちが常に何が出来るのかを考えていました。言われなくても自分たちで何かを見つけて行動するという点では勉強になったこともたくさんありましたし、すごくやりがいがありました」と体験談を披露。

学生たちの働きぶりに藤井選手も刺激を受けているようで「こんなに短い時間で成長できるのかというくらいに、皆は現場で色々なものを吸収して驚くような成長をみせてくれています。普通ならトラブルなどで結果が出ないと悔しいだけで終わってしまいますが、このチームはトラブルがあった時も“学び”につながるので、通常のレースとは違うやりがいがあります」と語ってくれた。

最後に藤井選手は「今年はシリーズ全体を見据えた戦いをする準備ができていると思います。今までの勉強と成長をメインとしていていましたが、今年はもう一つ上のステップを目指してみんなと頑張って行きたい。チームの成績も右肩上がりできているので楽しみです」と4年目となる学生とのコラボチームに手応えを感じている様子だった。

KONDO RACING&日産自動車大学校が参戦するスーパー耐久シリーズは3月28・29日に栃木県のツインリンクもてぎで開幕する。

《吉田 知弘》

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