【ジュネーブモーターショー15】PHVの軽量スポーツカー提案…マグナ・インターナショナル

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マグナ・インターナショナル MILAプラス
マグナ・インターナショナル MILAプラス 全 11 枚 拡大写真

開発業務から受託生産まで、グループ全体で手がける業務領域の広さから「商品を持たない自動車メーカー」とも言われるマグナ・インターナショナル。今回はミッドシップ2シーターのハイブリッドスポーツ『MILAプラス』をワールドプレミアした。

マグナでは以前から、MILA(ミラ)シリーズを展開。MILAというのは「Magna Innovation Lightweight Auto」の略で、あらゆる部分での軽量化のための提案をおこなうコンセプトモデルのシリーズ名。その最新作となるMILAプラスは軽量化だけでなく、最大限の動力パフォーマンスと最小限の環境負荷を両立させ、洗練と融合を図るコンセプトだ。

また環境への配慮を重視したテクノロジーを採用しながらも、柔軟な生産プロセスを備えていることが特長。アルミ押し出し材によるスペースフレームはモジュール化されていて、複数種類のドライブトレインへの対応が可能。EVやPHVでは電池をフレームに統合することで、フレーム剛性がさらに向上する構造となっている。

フレームはボルト結合や接着など、複数の非加熱接合技術が組み合わされている。これらはメルセデスベンツ『SLS AMG』やアストンマーティン各車に採用されている製法とのこと。

ボディは耐食性とスタイリングの柔軟性を両立させるために樹脂素材を採用。全長4403mmという比較的コンパクトなサイズながら、流麗かつダイナミックなエクステリアを実現した。インテリアは非公開だったが、バイオプラスチックや天然繊維など、高効率でリサイクル可能な素材を使っているという。

パワートレインは3気筒ガソリンエンジンをキャビン後方に搭載するほか、エンジン/トランスミッション間とフロントアクスルに合計2個のモーターを持つ。パワーを発揮したいときは4輪駆動となり、安定した操縦性となる。

軽量化構造のおかげでPHVながら車体重量は1520kgに抑えられ、モーターのみを駆動するEVモードでは75kmの走行が可能になっているという。

《古庄 速人》

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