【INDYCAR 第1戦】佐藤琢磨は決勝13位…モントーヤが初戦を制す

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
#14 佐藤琢磨は今季初戦13位。
#14 佐藤琢磨は今季初戦13位。 全 10 枚 拡大写真

3月29日(現地時間)、インディカー・シリーズの今季開幕戦決勝がフロリダ州セント・ピーターズバーグで開催され、佐藤琢磨は今季初戦を13位で終えている。優勝はファン-パブロ・モントーヤで、チーム・ペンスキー勢が1-2-4-5位と上位を占めた。

市街地&空港特設コースでの戦いは、決勝(110周)もシボレーエンジン勢、なかでもチーム・ベンスキー(Team Penske)のドライバーたちが上位に名を連ねる結果となった。勝ったのはファン・パブロ・モントーヤ(#2 Team Penske)。僚友である前年王者ウィル・パワー(#1)との終盤の接戦を経ての勝利で、接触攻防もあったが「彼(パワー)も勝利を望んでいたし、それは僕も同じだった。彼が僕の真横まで来ていたなら、僕は“OK、前に行きなよ”と言っただろう。ただ、あのとき彼はその距離にはいなかった。接触してしまったことは(お互いに)恥ずべきだが、(終わってみれば)すべて良し、だね。これがレース」と語り、最終ピットイン以降の約30周、トップを守り切っての開幕戦制覇となった。

「チームに関わるすべての人々が素晴らしい仕事をしてくれたし、シボレーも良くやってくれた。(今季導入の)エアロキットも素晴らしいよ」とモントーヤは喜びを語っている。かつてのインディ王者で、F1やNASCARへの参戦を経て昨季からインディカー・シリーズにフル参戦復帰した彼にとっては、復帰以降2勝目となった。

2位はパワー。予選トップ4独占だったペンスキー勢は、決勝ではその再現こそならなかったが、エリオ・カストロネベス(#3)が4位、シモン・パジェノー(#22)が5位に入り、1-2-4-5フィニッシュと強さを見せた。3位はトニー・カナーン(#10 Chip Ganassi Racing)、6位はセバスチャン・ブルデー(#11 KVSH Racing)で、1~6位がシボレーのエンジン&エアロキットユーザー。ホンダ勢最上位は7位のライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport)だった。

佐藤琢磨(#14 A.J.Foyt Racing)は予選でホンダ勢最上位の5位を獲得、決勝でも序盤に4番手へと上がるなどしていたのだが、33周目のレースリスタートで他車との接触によるフロントウイング破損があり、ここで緊急ピットインして順位を大きく落とした。その後の追い上げで、最終的には13位に入っている。

佐藤琢磨のコメント
「予選5位からのスタートだったので、13位という結果は本当に残念。新しいエアロキットを使っての初レースで、マシンをまずまずのレベルに仕上げることはできていたと思いますが、フロントウイングを壊してしまった後は、もうスペアがなかったために他チームからウイングを借りて走るしかなく、そのウイングが自分たちと異なるセッティングになっていたので空力バランスの崩れた状態で走り続けることになりました。それでも終盤には何台かコース上でパスすることができましたから、第2戦、ニューオリンズの初開催コースでの戦いが楽しみです。自分たちの力を出し切ったレースをしたいと思います」。

琢磨の言葉にもあるように、第2戦「インディ・グランプリ・オブ・ルイジアナ」はニューオリンズ近郊のNOLAモータースポーツ・パークでのシリーズ初開催戦。開幕戦の勢力図を覆すくらいの躍進を琢磨とホンダ勢が果たせるか、そこに注目したいところだ。

第2戦決勝は2週間後、現地4月12日に開催される。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  5. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る