阪神、普通車に20年ぶり新型車両導入…夏から営業運行

鉄道 企業動向
普通車「伝統」の青を受け継ぎつつ、ドアの円形グラフィックが特徴的な5700系。夏から営業運行を開始する。
普通車「伝統」の青を受け継ぎつつ、ドアの円形グラフィックが特徴的な5700系。夏から営業運行を開始する。 全 5 枚 拡大写真

阪神電気鉄道は3月30日、普通列車用の新型電車「5700系」を導入すると発表した。普通車用の本格的な新型車両は、1995年にデビューした5500系電車以来、20年ぶり。今年夏頃から営業運行を開始する。

今回導入するのは4両(4両編成1本)で、1編成の定員は座席173人・立席341人の計514人になる。車体はステンレス製で、普通車の「伝統」となっている青色を配色。側面のドア部分には円形のグラフィックをデザインし、「各駅に停車する普通車のやさしさ」を表現したという。フルカラーの発光ダイオード(LED)を用いた行先表示器も設置する。

車内も「豊かな摂津灘の海」をイメージしたという青色でまとめられ、床や座席に「きらめく水模様」をデザイン。つり手や出入口の取っ手も海を連想させる青を配色している。また、優先席付近の座席とつり革は緑色に統一し、優先席スペースであることを分かりやすくする。

このほか、ドアの上部には32インチハーフサイズの液晶モニターを設置。日本語・英語・中国語・韓国語による案内情報を提供する。つり手の高さは現在の2種類に加え、さらに低いつり手を設置。荷物棚の高さも約20mm低くして利用しやすくする。また、ドアの脇にはドア開閉ボタンを設置。利用者自身がドアを開けたり閉めたりすることで空調使用時の車内保温・保冷を図る。

走行用のモーターには永久磁石同期モーターを採用。電力回生ブレーキ付きのVVVFインバーター制御システムの導入により、抵抗制御車の5001形電車に比べ消費エネルギーを半分に抑える。このほか、全ての照明器具をLED化して消費電力量を抑える。

阪神によると、5700系は夏頃から営業運行を開始する予定。その後も順次増備するとしている。

《草町義和》

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