GST初日、関税局に問合わせ殺到 マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

6%の物品・サービス税(GST)が導入された4月1日、関税局が設置したGSTホットラインには3,000件の問い合わせが寄せられた。

関税局のGST担当、スブロマニア・ソラシー氏によると、一般消費者や事業者などからの問い合わせが主で、複数の質問を用意している場合も多いことから30分以上の待ち時間となったという。

セランゴール州クラナジャヤに設置されたメインのコールセンターだけではなく、各州の関税局事務所にも問い合わせが殺到したという。

関税局は問い合わせに対応するため、ラインを増やしてコールセンターの人員を強化することで対応する予定だ。関税局はGSTの導入に際し、条件を守っているかどうかのチェックを実施した。対象となった480社の90%がガイドラインを守っていることが明らかになったが、40社あまりが守っていなかったという。

一方で国内取引協同組合消費者行政省には1日、419件の問い合わせが寄せられた。そのうち118件は2010年不当利得防止法への違反に関する苦情だった。同省は関税局と共同で違法行為にあてはまる恐れがある企業について調査を実施する予定だ。同省は2,000人を調査のための人員に割り当てている。

プリペイド方式のテレホンカードの料金についての問い合わせやタバコ、ミネラルウォーター、鶏肉や砂糖などの食品価格に関する質問も多かった。
不当利得防止法に違反した業者は3年の禁固刑あるいは最高10万リンギの罰金、またはその両方を科される可能性がある。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、4月2日、ベルナマ通信、4月1日)

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  6. トヨタ『プリウスPHEV』、黒が冴える「ナイトシェード」設定
  7. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  8. ルノー『エスパス』新型、200馬力フルハイブリッドを改良…燃料満タンで最大1100km走行可能に
  9. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  10. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る