臨時『北斗星』の運行が始まる…全室ロビーカーが7年ぶり復帰

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終着の札幌駅に入線する下り臨時『北斗星』(8007列車)。
終着の札幌駅に入線する下り臨時『北斗星』(8007列車)。 全 7 枚 拡大写真

3月14日のダイヤ改正で定期運行を終えた上野~札幌間の寝台特急『北斗星』が、4月2日の上野発から臨時列車としての運行を開始した。

臨時『北斗星』は上野発が8月21日まで、札幌発が8月22日まで運行される予定。運行時刻は『カシオペア』とほぼ同じで、『北斗星』と『カシオペア』が交互に運行される形になる。終着駅の到着時刻は定期運行を行っていた頃と変わらないが、津軽海峡線内における北海道新幹線の試運転に伴い、始発駅の発車時刻は上野発が2時間43分、札幌発が1時間繰り上がり、上野~札幌間の所要時間は定期列車より伸びている。

改正前の定期『北斗星』は、JR東日本の車両とJR北海道の車両の混成で運行されていたが、臨時『北斗星』は全車JR東日本の車両による運行となった。4月3日札幌着の下り臨時『北斗星』(列車番号8007)の一番列車は、先頭から次の編成だった。

(-)DD51 1095(機関車)
(-)DD51 1102(機関車)
(-)カニ24 507(電源車)
(11)オハネフ25 14 B寝台
(10)オロハネ24 552 A寝台個室「ロイヤル」・B寝台個室「デュエット」
(9)オロハネ25 503 A寝台個室「ロイヤル」・B寝台個室「ソロ」
(8)オロネ25 505 A寝台個室「ツインDX」
(7)スシ24 506 食堂車「グランシャリオ」
(6)オハ25 503 ロビーカー
(5)オハネフ25 214 B寝台
(4)オロハネ24 554 A寝台個室「ロイヤル」・B寝台個室「デュエット」
(3)オロハネ25 502 A寝台個室「ロイヤル」・B寝台個室「ソロ」
(2)オロネ25 506 A寝台個室「ツインDX」
(1)オハネフ25 12 B寝台

1~6号車は臨時運行から変更された編成、7~11号車と電源車は定期運行と同じ編成となっている。このうち6号車の全室ロビーカー・オハ25形は、2008年3月15日ダイヤ改正の『北斗星』減便により編成から外れていた車両で、7年ぶりの復帰となった。また「ロイヤル」付きのオロハネ24形やオロハネ25形が合計4両も組み込まれるなど、『北斗星』史上、例を見ない豪華な編成となった。

臨時『北斗星』がJR東日本車で運行されることになった関係で、JR北海道の『北斗星』用客車は、4月2・3日に廃車回送が行われている。4月3日は8両が札幌運転所から回送され、苗穂までJR北海道のDD51形が、苗穂から札幌貨物ターミナルを経て鷲別までJR貨物のDF200形が牽引した。

なお、折返しとして4月3日に札幌駅を出た臨時『北斗星』の上り一番列車(列車番号8008)は、同日17時30分頃に発生した青函トンネル内での事故の影響により函館で足止めされ、出鼻をくじかれる恰好となった。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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