【スズキ SX4 S-クロス 試乗】自然体の走りが楽しめる、正統ヨーロピアン…島崎七生人

試乗記 国産車
スズキSX4 S-クロス
スズキSX4 S-クロス 全 7 枚 拡大写真

ハンガリーで生産、年間600台の予定で日本でも展開されることになった『SX4 S-クロス』。欧州を始め、各市場へ投入済みのモデルであることはご存知のとおりだ。

“S-クロス”と車名を新たにしたものの、実車は従来の『SX4』の後継モデルで、『スプラッシュ』などの延長線上にある正統ヨーロピアンといった印象。昨今のSUV市場は喧(かまびす)しくもあり、個性派も少なくない中、同車はプレーンさがかえって引き立つ。SUVを静かにさりげなく乗りこなしたい…そんなユーザーに向きそうだ。

全長×全幅=4300×1765mmのボディは、最小回転半径が5.3mと手頃で扱いやすい。素直に引いてあるベルトラインのおかげで、運転席からの視界も良好だ。室内は決して豪華ではないがシンプルな仕上がりで、後席のゆとりが大きい。ラゲッジスペースは床板の高さが変えられ、深さと広さをフレキシブルに使え実用的だ。

「欧州仕様と同じ足まわり」(スズキ)といい、オンロードを走らせると、良質なダンパーがなめらかでフラットな乗り味を作り出しているのがわかる。ステアリングの手応えもしっかりとしており、スピードを問わず安心感がある。1.6リットルエンジンはCVTとの組み合わせながら不足はなく、ゆったりと走らせていられる。SUVとこだわらず、日常から休日まで自然体の走りが手に入る。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る