【三菱 トライトン 海外試乗】ATとの相性抜群な新2.4リットルディーゼル…斎藤聡

試乗記 輸入車
三菱 トライトン 新型
三菱 トライトン 新型 全 19 枚 拡大写真
8年ぶりにモデルチェンした『トライトン』、先代の個性的なエクステリアはだいぶ抑えが効いて、良くも悪しくも普通になった。世界約150か国で126万台を販売した実績を持ってモデルチェンジするとなれば、順当といえるのではないかと思う。

今回のトピックスは、一新されたシャシーおよびボディとともに、2.4リットルMIVECディーゼルターボエンジンが搭載されたこと。

ちなみに試乗車はMTとATが用意されていたので両方に試乗。4WDはタイ市場向けの「イージーセレクト4WD」と呼ばれる廉価タイプながら、2WDとリジッド4WDのHi/LOが切り替えられる。

試乗しての第一印象はグッと乗り味が洗練されていること。一つはボディの剛性がかなり高くなっているのだろう。

2WDで走らせたときに感じたのは、ボディがあからさまにねじれるような感触がなくその分サスペンションが設計値どおりに動いている、そんな印象がある。先代トライトンも悪くはなかったが、さらに進化しているということ。

もう一つはサスペンション回りのグニャつきがより少なくなって、タイヤの位置決めがきっちりしていること。もちろんラダーフレームのトラックだから、乗用車のようにはいかないが、感覚的にかなり近づけた味付けになっている。

2WDで走らせると、ピックアップトラックならではの鈍さ、重さ、だるさが少なく思い通りに走ってくれる。乗り心地も跳ねるようなツッパリ感がなく適度の張りはあるものの、落ち着きのあるものだった。

4WDはコーナリングブレーキング現象が出てしまうので街中での使用はお勧めできないが、圧倒的なトラクション性能は大きな安心感になる。実際スラロームを試みると、4ウィンが路面をつかむ感覚が強く安心感と安定感が高かった。

新型の2.4リットルディーゼルエンジンは、とても振動が少なく滑らか。レブリミットが2.5リットルディーゼルより500回転低い4000回転で、高回転の伸び感はないのだが、なにより静かでスムーズ。絶対的なパワーもこちらのほうがある。

MTで試した時には、2000回転あたりでターボが唐突に仕事を始める印象で、アクセル操作にちょっとコツが必要かと感じたが、ATとの相性は抜群。ターボの唐突さなど片鱗も見せずスムーズに走ってくれた。

今後は、より4WD需要のある欧州や豪州など向けにトルセン式のセンターデフを持つ「スーパーセレクト4WD-II」という上級仕様も登場する。現段階で新型トライトンの国内導入計画はないそうだが、スーパーセレクト4WD-IIを搭載すれば、国内でも十分に競争力のあるピックアップトラックになるはずだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

斎藤聡|モータージャーナリスト
特に自動車の運転に関する技術、操縦性に関する分析を得意とする。平たくいうと、クルマを運転することの面白さ、楽しさを多くの人に伝え、共有したいと考えている。そうした視点に立った試乗インプレッション等を雑誌及びWEB媒体に寄稿。クルマと路面との接点であるタイヤにも興味をもっており、タイヤに関する試乗レポートも得意。また、安全運転の啓蒙や普及の重要性を痛感し、各種セーフティドライビングスクールのインストラクターも行っている。

《斎藤聡》

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