アルマ望遠鏡、超高解像度で遠方銀河と小惑星の撮影に成功

宇宙 テクノロジー
アルマ望遠鏡(オレンジ)とハッブル宇宙望遠鏡(青)で観測したSDP.81
アルマ望遠鏡(オレンジ)とハッブル宇宙望遠鏡(青)で観測したSDP.81 全 2 枚 拡大写真

国立天文台は、アルマ望遠鏡が遠方銀河と小惑星を超高解像度での撮影に成功したと発表した。

117億光年の銀河SDP.81を、解像度0.023秒角、人間の視力換算2600で鮮明に写し出すことに成功した。この銀河は、より手前にある銀河の重力によってその姿がゆがめられているが、完全な円形の重力レンズ像が得られたのは珍しい。

また、同時期に観測された小惑星ジュノーの高解像度画像も公開された。こちらの解像度は0.04秒角、視力換算で1500あり、約3億キロメートル離れたジュノーの地表で60キロメートルのサイズが見分けられるほどの高い解像度となっている。この観測では、ジュノーが自転する様子がはっきりとらえられており、表面の性質の場所による違いも明らかになった。

今回の成果は、国際チーム「ALMA Partnership」を筆頭著者とする初めての論文2編として米国の天体物理学専門誌アストロフィジカル・ジャーナル・レターズに掲載される。

《レスポンス編集部》

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