お台場で開催されている「モータースポーツジャパン2015 フェスティバル イン お台場」の会場内で「マツダ・ウィメン・イン・モータースポーツ・プロジェクト2015」の選出者がお披露目された。
これは、女性のモータースポーツ界への進出を推進するプロジェクトとして2009年にFIA(国際自動車連盟)で発足。日本ではレーシングドライバーの井原慶子さんが中心となり、昨年にJAF(日本自動車連盟)内にワーキンググループを立ち上げた。全日本ラリー選手権でコ・ドライバーを務める足立さやか選手らがアンバサダーを務めるなど、プロジェクトのPRなどが行なわれてきた。そこに今年からマツダが協賛。共同プログラムとして本格的に動き出し、訓練車や訓練場を提供し女性のモータースポーツ進出へのサポートをする環境面も整った。
応募条件は普通免許を保有する18歳以上の女性。国籍不問で年齢の上限もない。今回は最年少は18歳、最年長では60代後半の方の応募もあったという。その中から厳正に書類選考、面談を行い学生、医者、主婦、お寺の副住職など様々なプロフィールを持つ26名が選出。今回モータースポーツジャパンの会場には26名全員が登場し一般初お披露目となった。
「私自身、これまでのモータースポーツ活動で非常に悔しかったのは、年齢制限で応募ができないということでした。今回は自分の経験を生かして年齢制限を厳しく設けず、より多くの人に応募していただきました。結果、18歳から60代の方まで200名を超える女性の方から応募があり、その中から26名が合格しました。これから7月まで訓練をして、優秀な人材を育てていきたいと思っています。応援よろしくお願いします」と挨拶した。
これから毎月1回程度、1泊2日の合宿形式でドライバー・トレーニングを山口県の美祢試験場(旧MINEサーキット)で7月まで開催。そこで認められた数名はさらなるステップとして「マツダエンデュランスレース」や「ロードスターメディア対抗4時間レース」などに参加。その先には「グローバルMX-5カップ」や「スーパー耐久」への参戦のチャンスもあるという。
すでに海外では女性ドライバーはもちろんのこと、F1やWECではチーム首脳陣職やレースエンジニアも女性が務めていることが多いが、日本ではまだまだ男性がメインとなっているのが現状。このプロジェクトを皮切りに女性が日本のモータースポーツ界に、どんどん進出していくことが期待される。