マツダは、4月14日からイタリアのミラノで開催される「Mazda Design クルマはアート」に先立ち、独自にデザインした自転車「Bike by KODO concept」やソファ「Sofa by KODO concept」などのアートワークを初公開した。
マツダは近年、「魂動(こどう)-Soul of Motion」というデザインテーマのもと、野生の生き物のように生命力に満ちた力強い動きを、クルマのデザインで表現してきた。
今回の「Mazda Design クルマはアート」では、研ぎ澄まされた品格である「凛(りん)」、人の情念に訴えかける「艶(えん)」という日本の美意識に根ざした感性に着目し、その表現を試みることにより、動きの表現のさらなる進化を図っている。
Bike by KODO conceptは、自転車本来の美しさを追求したトラックレーサーだ。パーツ点数を極力抑えたシンプルな構造をベースに、1枚の鉄板からたたき出し丁寧に成形したフレーム、『ロードスター』と同じ意匠の赤色ステッチを施した手縫いの黒革サドルを採用。ロードスターのスタイリングを想起させる躍動感・艶やかさを表現している。
Sofa by KODO conceptは、マツダのデザイナーとイタリアの家具職人の共同作業によるアートワークだ。マツダデザインの研ぎ澄まされた感性と、伝統に裏打ちされたイタリアのクラフトマンシップがバランス良く融合。マツダ車に共通する力強いスタンスを表現しながら、『CX-3』に特長的な研ぎ澄まされた造形をもつソファとなっている。
また、銅板を繰り返し叩くことにより理想のかたちを創りあげる玉川堂による鎚起銅器「魂銅器(こどうき)」、幾重にも塗り重ねた漆と細かく砕いた卵の殻により自然の営み・豊かさを表現した卵殻彫漆箱「白糸(しらいと)」(金城一国斎作)といった、マツダのデザインテーマ「魂動」に共感して創作された日本の伝統工芸も公開している。