【モータースポーツジャパン15】日産自動車大学校が出展…近藤真彦監督「スーパー耐久は育成に最適」

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
トークショーに出演した近藤真彦監督
トークショーに出演した近藤真彦監督 全 8 枚 拡大写真

11・12日に東京お台場で開催された「モータースポーツ2015 フェスティバル イン お台場」に、スーパー耐久でKONDO Racingとコラボして参戦中の日産自動車大学校がブースを出展した。

12日にはトークショーが開催され、チーム監督を務める近藤真彦氏、ドライバーの高星明誠選手、先日の開幕戦を現場で体験した学生らが登場。現在行なっているプロジェクトを紹介した。

若者のクルマ離れに歯止めをかけようとKONDO Racingと日産自動車大学校がコラボ。授業の一環として学生たちがメカニックやチームの広報、ホスピタリティスタッフを務め、現場でのチーム運営の一員になることで優秀な人材を育てるという狙いがある。

2012年に発足したプロジェクトも今年で4年目に突入。ここまでの学生たちの働きを振り返った近藤監督はこのように語った。

「最初は心配だらけでした。このプロジェクトは授業の一環ではありますが、本番のレースでは一つ間違えば大きな事故に繋がりますからね。ただ学生さんたちが、その良い緊張感の中で作業してくれています」

「このプロジェクトは“プロというのはこれくらい大変なんだよ”ということを実際に肌で感じて学んでもらえる良い現場。特に我々のチームにはプロの厳しい世界で働いてきたメカニックも多く、時には彼らから怒られることもあるだろうけど、それもプロの世界と厳しさを実際に感じてもらうという点では良いことなのだと思います」

現在KONDO RacingはSUPER GT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久の3カテゴリーに参戦中だが、その中でも若い人を育てるという点ではスーパー耐久が一番適しているという。

「スーパー耐久はレース時間が長い分、勉強になることも多いレースです。学生のメカニックだけでなく若いドライバーも育てられるカテゴリーだと思います。特に学生さんはマシンのことだけでなく、広報をやったり様々な人との交流を通して実践で色々な勉強ができる環境が揃っていると思います。このコラボも4年目を迎え、こうしてモータースポーツジャパンにブースを出展して活動を紹介できたこと自体が、プロジェクトが成功している証だと思います。これからも多くの方のご協力をいただいて頑張っていきたいです」

2012年に始まったプロジェクトも4年目に突入。今年は最高峰のST-Xにフル参戦し、各レースで勝つということに加えてシリーズチャンピオンも視野に入れてのチャレンジになっている。3月28・29日にツインリンクもてぎで行われた開幕戦では、見事ST-Xクラスで2位表彰台を獲得。昨年は同地で優勝を飾っていただけに順位的には悔しいものになったが、近藤監督は「昨年はミスをしなければ勝てるという状況の中で、皆がきっちり仕事をこなして掴んだ勝利。ただ今年は周りに強敵が多い中でガチンコ勝負をして掴みとってきた2位。非常に素晴らしかった」とコメント。

次回は5月23・24日の第2戦スポーツランドSUGO。こちらもシリーズチャンピオンを考えるとミスの許されない重要な1戦。今後も彼らの活躍から目が離せない。

《吉田 知弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  4. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  5. 日産『リーフ』新型発売にスタンバイ、家庭用充電器や太陽光パネル設置支援、米国でサービス開始へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る