西武「黄色い6000系」ラッピング作業を公開…4月18日から営業運転

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西武鉄道は4月18日から運行を開始する「黄色い6000系電車」のラッピング作業を公開した。黄色い電車に生まれかわった6057編成の先頭車
西武鉄道は4月18日から運行を開始する「黄色い6000系電車」のラッピング作業を公開した。黄色い電車に生まれかわった6057編成の先頭車 全 21 枚 拡大写真

西武鉄道は4月17日、池袋線などで18日から運行を始める「黄色い6000系」のラッピング作業を、同社の小手指車両基地(埼玉県所沢市)で報道陣に公開した。基地内では、グレーに青帯の車体がラッピングされ「西武らしい」黄色の電車に刻々と姿を変えて行く様子が見られた。

「黄色い6000系」は、銀色やグレー地に青帯を巻いている地下鉄乗入れ対応車の6000系電車を、西武の電車のカラーリングとして長く親しまれている黄色に変更する企画で、池袋線開業100周年記念イベントの一環。東京メトロや乗り入れ先の東急東横線、みなとみらい線を西武の黄色い電車が走るのは初めてとなる。

6000系には銀色のステンレス製車体とグレー塗装のアルミ製車体の車両があるが、黄色い電車を再現するには側面がフラットなアルミ製車体が向いていることから、アルミ製で戸袋に窓のないタイプの6057編成が選ばれた。

同編成は15日まで営業運転に就いており、16日からラッピング作業を開始した。約20~30人の作業員が2日がかりで10両の車体をラッピングするといい、17日の作業公開時には先頭車1両の前面と片側の側面がほぼ完成。その他の車両も、窓のふちやドアの周りなどに黄色いフィルムを貼る作業が進んでいた。

「黄色い6000系」の企画を担当する西武鉄道事業開発部の手老善さんによると、ラッピングの黄色の色調は黄色い電車の塗装色見本をもとに、約100種類の黄色から選んだ。前面窓回りの黒い部分や、側面の銀色のドアもラッピングで再現している。

ラッピングのデザインは、前面が2014年末に引退した3000系、側面は現役車両の2000系をイメージ。窓周りを黒くする前面のデザインは、数パターンの案から選ばれたという。西武の黄色い電車は前面にステンレス製のヒゲのような飾りがついているが、ヒゲは前面のデザインが左右対象でないと映えないこと、6000系は前面窓下の凹みが左右で異なるデザインのため、見る角度によって違和感があることを考え、付けないことになったという。

手老さんによると、ラッピング作業で特に大変なのは車両の連結面。作業できるスペースが狭く、配管やプレート類が多いためという。また、側面のナンバーは車体から一段出っ張った部品を取り付けてあるため、黄色いフィルムを上から貼ったあと浮き出した数字の部分を切り抜き、さらに元々は青い色の数字を黒くするという細かな作業を行い「黄色い電車」を再現している。

黄色い6000系は2016年3月まで運行する予定。初日となる4月18日は池袋14時15分発の臨時快速急行所沢行きでデビューする。手老さんは「1編成しかないので『乗れてよかった』と思っていただければ嬉しい。沿線の方々はもちろん、沿線以外にも西武の黄色い電車が走るということで、皆さんにぜひ楽しんでいただければ」と話していた。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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