【スーパーフォーミュラ 第1戦】「運わるくトラブルが出た」可夢偉はQ2で敗退

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SF開幕戦の予選に臨んだ小林可夢偉は10位。
SF開幕戦の予選に臨んだ小林可夢偉は10位。 全 6 枚 拡大写真

スーパーフォーミュラ(SF)デビュー戦となる今季開幕戦の予選(18日、鈴鹿)、Q2敗退を喫した小林可夢偉は「残念ながら、運わるくサスペンションにトラブルが出た」との旨を予選終了後に語っている。

「とにかく(コーナーで思ったようにクルマが)曲がらない」症状を感じつつ予選を戦っていたという可夢偉(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)だが、それはサスペンションにトラブルが発生していたためだった。どの時点からトラブルを背負い込んでいたのかは現時点で不明だが、Q1は突破して予選10位という結果を考えれば、いずれにせよ、アタックできないほどひどくはなかったことになる。ただ、接戦が日常茶飯事であるSFの予選で、ベストな結果を引き出せるマシン状態でなかったことも確かなのだ。

「トラブルがあったわりには、そんなに(内容は)わるくなかったのかな、とも思います」。ただ、仮にサストラブルがなくても「今日は(トップを目指して)戦えるペースがなかった」ことも事実。「SFの予選がハイレベルで、タイムも僅差だということが分かり、勉強になりました」と、可夢偉は持ち前のポジティブさで話す。

SFはレースウイークの走行機会自体が少ない。また、今年からタイヤの使用セット数に関する細則が変わり、12&14年王者の中嶋一貴が「新規参戦選手には不利だと思う」という条件悪化もある。可夢偉自身も「タイヤもコースもよく知らないんで」という状況を自覚してもいる。

「もっと走らないと(お客さんにとっても)もったいないですよね。ドライバーが(F1のように金曜から)フリー走行を走って、クルマを煮詰めていってどうなるかというストーリー性がないですから。土曜にパッと朝1時間走って、すぐ予選というかたちは賭けみたいなところもあるので」。新人に優しくはない状況下、まずは明日(19日)の決勝でどう追い込むかに期待したい。

可夢偉の僚友の平川亮(#7)は「想定外」のQ1落ちで、予選15位。「タラレバですけど、シケインでコンマ3~4秒のロスがありました。今日はあまり気持ち良く乗れていなかったですね」と、この日は揃って不満の残る一日となったTeam LeMans勢。そして可夢偉、平川、さらには他のトヨタ勢ドライバーからも「開幕本番を迎えてホンダ勢が速い」との声が挙がっているなか(予選結果はホンダの1-2)、決勝で全体の戦況がどう推移するかも興味深い。

10番手発進となる可夢偉にはスタートダッシュの期待も。だが、本人は「一緒にレースしたことのあるドライバーが少ないので、誰がどういう動きをするかが分からない。1周目で終わるようなリスクは取りたくないですね」との旨を語り、混戦が予想される中団から、シュアなスタートで自身のSF初戦を戦う構えを示唆している。

SF開幕戦鈴鹿、注目の決勝レース(43周)は明日15時に戦いの火蓋を切る。

《遠藤俊幸》

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