気仙沼線BRT、6月27日から運行区間拡大…鉄道に並行

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バス専用道を走行する気仙沼線BRTのバス。前谷地~柳津間の延長区間は一般道を走行する。
バス専用道を走行する気仙沼線BRTのバス。前谷地~柳津間の延長区間は一般道を走行する。 全 2 枚 拡大写真

JR東日本の仙台支社と盛岡支社は4月23日、気仙沼線BRTのダイヤ改正を6月27日に実施すると発表した。運行区間を前谷地駅(宮城県石巻市)まで延伸する。

気仙沼線は、前谷地~柳津(登米市)~気仙沼(気仙沼市)間72.8kmを結ぶJR東日本の鉄道路線。このうち柳津~気仙沼間55.3kmは、2011年3月の東日本大震災による津波で路盤が流失するなどの被害が発生して運休しており、現在はバス高速輸送システム(BRT)による代行バス(気仙沼線BRT)が運行されている。気仙沼線BRTは気仙沼線に並行する一般道のほか、一部の区間では線路敷地を改築したバス専用道を走行している。

両支社によると、石巻・仙台方面への利便性向上と速度向上を図るため、気仙沼線BRTを前谷地駅まで直通させることにした。6月27日の改正では、柳津~気仙沼間で運行している15往復のうち10往復の運行区間を前谷地~気仙沼間に拡大。延伸区間の前谷地~柳津間は一般道を走行し、途中駅には停車しない。前谷地駅前にはBRT乗り場を整備するほか、駅の待合室にもBRTロケーションシステムを設置する。訓練運転は5月末頃から実施される予定。

これにより、前谷地~柳津間17.5kmでは鉄道とBRTが並行して運行されることになる。同区間のBRTの所要時間は約35分を予定しており、鉄道の約20分に比べ15分程度長くなる。ただし柳津駅での乗換えにかかる時間がなくなるため、全体では数分から20分程度の短縮に。接続する列車がない時間帯も前谷地直通のBRTが設定される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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