【ホンダ ステップワゴン 新型発表】「わくわくゲート」サブドアからの乗降性をチェック

自動車 ニューモデル 新型車
ホンダ ステップワゴン スパーダ 新型
ホンダ ステップワゴン スパーダ 新型 全 16 枚 拡大写真

新型『ステップワゴン』の大きなハイライトのひとつが「わくわくゲート」と呼ばれる、横にも縦にも開き、リヤからも人や犬の乗降を可能にした画期的なバックドアだ。

ここではサブドアと呼ばれる、横開きドアからの乗降性について説明したい。

まず、開口部の寸法だが、人が乗降するには3段階で開く、角度の狭い場所で有効な2段目から可能。その際の開度は57・5度。開口幅610mm。ステップ高500mm。開口高1220mm。後方突出量640mm。最大の3段目まで開くと開度78度。開口幅830mm。ステップ高500mm。開口高1220mm。後方突出量760mmとなる。

サブドア外側から乗車するにはサブドアを開き、5.5:4.5分割の3列目席左側(5.5部分)を軽い操作の1アクションでフラットに沈み込ませて格納し、滑り止め付きのステップパネルを展開。必要であれば開口部左側面に畳まれたアシストグリップを引き出して握り、地上500mmの高さにあるフロアに乗り込む。そしてサブドアを内側のハンドルを持って閉めつつ、3列目右側席に着座する、という流れだ。

3列目左側席を起こす必要があれば、3列目席からも手の届きやすい位置にあるストラップハンドルを引けばいいのだが、復帰方向は3アクション必要で、操作はやや重めである。

降車時はその逆で、3列目左側席を1アクションで格納し、滑り止め付きのステップパネルを展開。子供の誤操作を防ぐためにあるサブドア内側のオープナーのセーフティボタンを押しながらサブドアを押し開け、降りればいい。すぐにまたサブドアから乗車する予定なら、格納した3列目席左側はそのままでOKだ。

実際に身長172cmのボクがサブドアから乗り込んでみたが、それほど背をかがめることなく乗り込めた。子供や身長が低めの女性ならさらに自然な姿勢で乗降できるはずである。

ちなみに新型のテールゲートはサブドアから人を乗降させる機能を持たせたため180mm高くなり、10kg程度重くなっている。しかし左右に大型ダンパーを採用することで操作荷重を軽減しているから心配無用である。

と、実に新鮮で楽しい「わくわくゲート」の使い勝手、サブドアからの乗降だが、ひとつだけ注文をつけたい。すでに説明したように、3列目席左側を復帰させるときの持ち上げ荷重が重いこと。5:5分割でなく、乗降に配慮した5.5:4.5の重い方の5.5部分を持ち上げるのだが、ダンパーが付いていても重く感じるのはストラップハンドルの位置によるものだ。3列目右側席からも操作しやすいよう、格納した背もたれの奥側にあり、特に車体後方から操作するときには体が前かがみになり、力が入りにくいのだ。

では、手前にもうひとつストラップハンドルを増設すればいいかと言えば「乗降時に靴が引っかかる可能性があり、危ない」とのこと。ならば、埋め込み式にするなど、多少の手間とコストをかければ解決するのではないか。3列目席左側を格納したまま乗降用廊下として固定して使うなら別だが、サブドアからの乗降に不可欠な操作だけに、ぜひ改善してほしいポイントである。

《青山尚暉》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る