イタリアの自動車大手、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は4月16日、3月の欧州における新車販売の結果を公表した。総販売台数は9万7796台。前年同月比は15.7%増と、7か月連続で前年実績を上回った。
ブランド別では、主力のフィアットが前年同月比13.7%増の7万4894台と、4か月連続で増加。『500』シリーズと『パンダ』が、引き続き販売を牽引。フィアットブランドが3月、欧州Aセグメントにおいて、27か月連続で市場シェア1位を確保した。3月実績は、500が月販最高の2万3300台を販売。前年同月比は5.1%増だった。『500L』が、およそ1万2000台。SUVの『500X』も、5000台以上と好調。
また、ランチア/クライスラーは、前年同月比19.8%減の6724台と、2か月ぶりに減少。アルファロメオは6261台を販売。前年同月比は10.4%減と、2か月ぶりに前年実績を下回った。
ジープブランドは、前年同月比213.7%増の9256台と、15か月連続の前年超え。これは新型コンパクトSUV、『レネゲード』投入の効果が大きい。
国別の販売実績では、地元イタリアとスペインが好調。3月実績の前年同月比は、イタリアが17.1%増、スペインが57.1%増。ドイツも25.2%増、フランスも11.7%増と伸びた。
また、高級スポーツカーのフェラーリとマセラティは3月、欧州で合計1096台を売り上げている。