ホンダ、15年度後半から欧米向け フィット 輸出再開…国内稼働率向上へ

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ホンダ 埼玉製作所 寄居工場
ホンダ 埼玉製作所 寄居工場 全 3 枚 拡大写真

ホンダの岩村哲夫副社長は4月28日に都内にある本社で開いた決算会見で、日本国内の工場稼働率高めるために2015年度後半から米国および欧州向け『フィット』の生産を開始することを明らかにした。

岩村副社長は「現在(グローバルで)500万台をかなり超えるような生産設備を持っている。これがやはり地域間でインバランスがあるので、それを埋めていく」とした上で、「メキシコ工場の第2生産モデルの『HR-V(日本名:ヴェゼル)』の引きが強いので、米国向けフィットを今年度後半から日本で生産する。同時に寄居工場からは欧州向けの『ジャズ(日本名:フィット)』も生産して輸出する。今年度の輸出台数は米国がS3万台、欧州向け2万台強」と述べた。

ホンダは国内に年間103万台の生産設備があるが、2014年度の生産実績は前年度比7.4%減の86万7648台と、能力が約15%も余剰になっている。またホンダは2015年度の国内新車販売で前年度比2%減の77万台を見込んでいることから、新規の輸出を増やすことで国内工場の稼働率を高める考え。

今後の国内での稼働率に関して岩村副社長は「前年度は輸出が3万台、今年度は少なくとも8万台になる。来期以降は10万台を超していく。日本(の販売)で80万台プラスアルファ、あとは輸出ということを考えると生産キャパシティは相当負荷率が高まる」との見通しを示した。

《小松哲也》

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