宅急便、新聞、魚介…東西いろいろ、旅客用電車を使ったユニーク輸送

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京福電鉄西院車庫でトラックから電車へ荷物が移される
京福電鉄西院車庫でトラックから電車へ荷物が移される 全 24 枚 拡大写真
旅客用車両を使ったユニークな輸送がある。京都には路面電車を使った宅配便荷物輸送、関東には通勤型車両の一部スペースを活用した新聞輸送などが存在する。東西にいまも残るユニークな列車たちの姿を24枚の写真で見ていこう。

京都の宅配便荷物輸送は、ヤマト運輸と京福電気鉄道による「低炭素型集配システム」(2011年~)で、「西院車庫から嵐電の車両を1両貸し切り、リヤカーに装着する集配用コンテナを搭載した台車ごと電車に積み込んで宅急便を輸送する」(両社)というもの。2014年12月には、国土交通大臣による「交通関係環境保全優良事業者等大臣表彰」を受賞した。

京福電鉄は4月末、この輸送について「平日は朝夕2本を運転。西院車庫(京都市中京区壬生淵田町)を7時20分ごろと16時28分ごろ、休日は7時55分ごろ出て、嵐山へ向かう」と話していた。

また、関東には高崎線などの電車の一部で新聞輸送が行なわれている。下り電車の最後部車両の半分を使い、夕刊紙などが運ばれる。211系が使われていた時代は、最後部1両すべてが新聞輸送スペースに割かれていたときもあった。

いっぽう、関西には魚介類を運ぶ団体専用列車も存在する。三重県伊勢市と大阪市内を結ぶ近鉄の「鮮魚列車」だ。こちらは1963年から続く専用列車で、嵐電の“ヤマト貸切列車”と同様に一般旅客は乗車することはできない。

京成には「嵩高荷物専用車」と記された車両による行商専用列車が存在した。2013年に消滅したが、いまも成田方面から早朝の電車に乗ると、自分の背丈を優に超えるほどの荷物を背負ったおばあちゃんに出会えることもある。

《レスポンス編集部》

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