ISS「きぼう」日本実験棟でスペース・エイジングの実験を開始…宇宙での老化を研究

宇宙 科学
線虫の入った観察用容器(地上で撮影)
線虫の入った観察用容器(地上で撮影) 全 1 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟で、「宇宙環境における線虫の老化研究(スペース・エイジング)」の実験が開始されたと発表した。

スペース・エイジング実験では、微小重力環境が生物の老化過程に与える影響を明らかにするため、宇宙環境における線虫の寿命を計測するとともに、遺伝子発現の変化を解析する。

線虫を入れた容器は、米国のスペースエックスのドラゴン補給船6号機に搭載され、4月15日に米国ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられ「きぼう」日本実験棟に届けられた。スコット・ケリー宇宙飛行士が線虫の入った容器を装置にセットし、培養実験がスタートした。

地上の実験運用管制室からのコントロールで線虫の観察が成功した。今後も培養と観察を約2か月にわたって続けていく予定。

実験によって宇宙環境に長期間滞在することによる線虫の老化速度と寿命が受ける影響を調べる。宇宙で新しい老化制御遺伝子が発見できれば、老化を遅らせたり、老化に伴って起こる病気の予防をするゲノム創薬のヒントが得られる可能性があるとしている。

《レスポンス編集部》

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