【カーオーディオの“噂”を検証】三菱電機 DIATONE SOUND.NAVI、“音が良い”のは、本当?

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【カーオーディオの“噂”を検証】三菱電機 DIATONE SOUND.NAVI、“音が良い”のは、本当?
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カーオーディオを巡る巷の“噂”を検証する 三菱電機「DIATONE SOUND.NAVI」“音が良い”というのは、本当? Part.1

“音が良い”とされているカーオーディオ製品がいくつかある。実際のところどうなんだ…、と気になっている人は少なくないはずだ。例えば、三菱電機の『DIATONE SOUND.NAVI』。“音が良い”ことを前面に打ち出しているカーナビだ。そしてそうであるかのような噂も、ちょこちょこと耳にする…。その噂は本当なのか。さらに言えば、そもそも“音が良い”とはどのような音なのか。そんな素朴な疑問にお答えするための実証実験リポートを、4週にわたってお届けする。

というわけで、「DIATONE SOUND.NAVI」を発売している三菱電機のご協力を仰ぎ、件の製品を搭載しているデモカーをお借りした。改めてそのサウンドを聴かせていただき、本当に音が良いのか否かを確認しようと試みたのだ。対応してくださったのは同社・自動車器機事業部市販部企画課の松原秀有さんだ。

さて、デモカーの音をご紹介する前に、“良い音”とはどんな音なのか考えてみたい。
まず、以下のような音が論外であることは容易にご理解いただけるはずだ。

・ドアがビビって異音が発生する。
・音が割れる。
・音がこもる。

そうではないことを前提に、その上でさらにどのような音が“良い音”なのかと言うと…。

“音が良い”か否かには、2つの側面がある。

1つ目は、“音色”。例えばバイオリンの音。その音を聴いた時、楽器演奏を生で聴いているかのような質感が感じられたとしたら、それは“音が良い”と言っていい。またはボーカル。実際に目の前で歌っているかのようにハリやツヤがあり、息づかいがリアルだったするならば、それも“音が良い”と言っていい。

“良い音”はとにかく質感がいい。そしてリアル。そう感じられたら、それは貴方にとって“良い音”だ。

2つめの側面は、“ステレオイメージ”。と言ってしまうと難しく思えるかもしれないが、要は“立体感”、である。

CDに収録されている音楽のほとんどは、“ステレオ録音”されている。ステレオとは、左右のチャンネルに分けて音楽を録音し、それを左右のスピーカーで再生する様式のことを言う。そうすることで、音楽が立体的に聴こえる、という仕組みである。

家庭のオーディオで音楽を聴く場合、左右2本のスピーカーの真ん中で聴くと、ボーカルが中央に立ち、それぞれの楽器がそれぞれの場所に居る、といった“ステージ感”を感じ取ることができるはずだ。スピーカーから音が聴こえてくるというよりも、目の前から音が聴こえてくる感覚、そして目の前にステージが広がる感覚、これが“ステレオイメージ”だと理解していただきたい。

これを感じられるかどうかも、“音が良い”か否かの1つ側面なのである。

で、「DIATONE SOUND.NAVI」である。これで音楽を聴いた時、上記2つの側面において、どのような聴こえ方になるのかを検証してみた。

まずは、2つ目としてあげた、“ステレオイメージ”について。これに注力して音楽を聴いてみた。実はここに、「DIATONE SOUND.NAVI」の“音の良さ”における最大のポイントが潜んでいるのである。

「DIATONE SOUND.NAVI」には実は、“ステレオイメージ”を正確に再現するためのスペシャル機能が搭載されている。正真正銘の“スペシャル”機能だ。

最初に、その機能がオフになっている状態の音から確認してみた。デモカーに乗り込み、松原さんにその機能をオフにしていただいた。その状態で音楽を聴いてみると…。

音が目の前から聴こえてくる、という感覚は皆無だ。ただスピーカら音が出ているに過ぎない。運転席に座って聴いたのだが、右側のスピーカーの音ばかりが耳に入ってくる。スピーカーはドアの下側に着いているので、音は足元に溜まりがち。そして高音だけが、ダッシュに埋め込まれた“ツイーター”と呼ばれる小型スピーカーから聴こえてくる。

こうなるのも致し方ない話だ。“ステレオイメージ”を感じるためには、左右のスピーカーの真ん中で音楽を聴く必要があるからだ。センターハンドルのクルマでない限り、左右のスピーカーから等距離の位置で音楽を聴くことは、絶対に無理だ。

ところが、「DIATONE SOUND.NAVI」に搭載されているスペシャル機能をオンにすると…。

目の前に“ステレオイメージ”が広がったのである。これはなぜか…。

種明かしは次週、お伝えする。

◆カーオーディオ情報サイト『マイカーライフ』

《Mycar-life編集部》

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