エアバスの最新鋭軍用輸送機「A400M」、試験飛行中に墜落事故

航空 企業動向
エアバスミリタリーA400M(参考画像)
エアバスミリタリーA400M(参考画像) 全 3 枚 拡大写真

エアバス ディフェンス アンド スペースは9日、同社が生産する軍用の新型輸送機「A400M」がスペインのセビリア近郊で墜落事故を起こしたことを明らかにした。ブラックボックスはスペインの航空当局がすでに回収しているようだ。

事故が起きたのは現地時間の9日の午後0時57分ごろ。機体はトルコ空軍向けのもので、製造番号は「MSN023」とされる。事故当日は最初の試験飛行が行われていた。

搭載されたトランスポンダ(ADS-B)で航空機の挙動を把握できる「Flightradar24」のログによると、MSN023はエアバスの工場が併設されたセビリア空港を午後0時54分に離陸。左へ旋回しながら、離陸から1分30秒後には1725フィート(約525m)まで上昇したが、その直後から急激に高度を落とし、速度を維持したまま、午後0時57分ごろに空港の北東約4kmの地点に墜落した。最終的には送電線に接触したとみられる。

この機体にはスペイン国籍を持つエアバスのスタッフ6人が搭乗していたが、このうち4人が死亡。2人が重傷だという。

A400Mはターボプロップエンジン4基を搭載した最新鋭の中型輸送機。開発は遅れていたが、2013年に量産機がフランス空軍向けに初めて引き渡された。現在までに12機が引き渡されており、内訳はフランス6機、イギリス2機、トルコ2機、ドイツ1機、マレーシア1機となっている。

今回の事故を受け、トルコとイギリス、ドイツはA400Mの運用を一時的に停止している。事故の原因はわかっておらず、回収したフライトレコーダーやボイスレコーダーの解析を進めている。

《石田真一》

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