トヨタとマツダ、商品・技術での継続的協力構築で覚書…資本提携は白紙
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両社は同日、覚書に調印した。今後、両社で検討委員会を立ち上げ、環境や先進安全技術などをはじめとしてテーマを具体化させる。
会見で豊田社長は今回の合意について「われわれは“もっといいクルマづくり”を進めるうえで、同じ志をもった会社。一緒に仕事しながら、どうしてもこのクルマが欲しいという魅力あるクルマづくりにつなげたい」と述べた。
また、小飼社長は「トヨタは地球環境保全やモノづくりの将来に責任を果たそうと強い意思をもっている会社。提携は大変光栄であり、素晴らしい商品づくりにつなげていきたい」と語った。将来の資本面での関係について、豊田社長は「本日、覚書を交わしたということ以外は仮定の話になるので言及したくない」と述べ、現時点では白紙との認識を示した。
両社は2010年にトヨタのHV技術をマツダが導入する提携関係に入り、15年夏からはマツダがメキシコ工場で生産する小型セダンを年5万台の規模でトヨタに供給する予定となっている。
《池原照雄》