JAXA、低ソニックブーム実証プロジェクト第2フェーズ実施へ

航空 テクノロジー
JAXA、D-SEND#2飛行試験で異常が発生した原因を究明(出典:JAXA資料より)
JAXA、D-SEND#2飛行試験で異常が発生した原因を究明(出典:JAXA資料より) 全 2 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、低ソニックブーム設計概念実証プロジェクト第2フェーズ試験(D-SEND#2)の3回目試験を、6月29日から実施に向け、準備作業に着手すると発表した。

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2011年5月に行った第1フェーズ試験(D-SEND#1)では、国際基準検討に貢献可能な、係留気球を用いた「空中ブーム計測技術」を獲得した。今回実施する第2フェーズ試験(D-SEND#2)は、「低ソニックブーム設計概念」を用いて設計した航空機形状の超音速試験機を、気球から落下させて超音速飛行させる試験で、この飛行により発生したソニックブーム波形を計測し、低ソニックブーム設計概念を確認・実証するもの。

2013年8月に実施した1回目試験は、気球から超音速試験機を分離したものの、飛行中に機体姿勢が不安定になり飛行異常となった。ソニックブーム計測システムは正常に動作したものの、想定していた飛行状態でのソニックブームを計測することができなかった。その後、様々な対策を施して、2014年8月に2回目試験を実施したが、試験期間中に試験を実施できる気象条件を満たさなかったため、気球を放球することができなかった。

JAXAでは、試験を実施できる機会を確保するための対応策を検討、対策に取り組んできた結果、再試験に向けた準備の目処がたったとしている。

超音速飛行時に発生するソニックブームの低減技術は、次世代超音速旅客機を実現するための最重要課題の1つと言われており、現在各国で研究されている。JAXAのD-SENDプロジェクトは、独自の「低ソニックブーム設計概念」の実現性を飛行実証により示すとともに、ソニックブームの国際基準検討に貢献可能な技術やデータを獲得・提供することを目指している。

《レスポンス編集部》

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