豊田合成、窒化ガリウムによる低損失MOSFETを開発を開発

自動車 ビジネス 企業動向
低損失MOSFET
低損失MOSFET 全 1 枚 拡大写真

豊田合成は5月14日、青色LEDの主要材料で、高電圧にも耐えられる特性を持つ窒化ガリウム(GaN)を用いて、低損失パワー半導体デバイス技術を開発したと発表した。

同技術は、ハイブリッド車の電力制御装置や、太陽光発電の電力変換装置などに適用することで、機器の小型化・高効率化に貢献する。

豊田合成は、1986年から行っている青色LEDの開発・生産で培った結晶成長技術を活用して、2010年から窒化ガリウムを用いたパワー半導体向けデバイス技術の研究開発に着手。今回、1200Vの高電圧をかけても電流を流さずに、ノーマリオフと呼ばれるスイッチ(ゲート)に信号を与えた場合にのみ電流を流す機能を有する低損失MOSFETを開発した。

MOSFETとは、パワーデバイス等に用いられるトランジスタの一種。同社は電流を流す方向が基板に対して垂直となる縦型構造の採用や、ゲートをトレンチ構造にするなど工夫。これにより、実験室レベルながら、電流を流した場合の抵抗が1.8mΩ平方センチとなる世界最高水準の低損失特性を達成した。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『ES』新型にも「Fスポーツ」設定か...これが市販型デザインだ!
  2. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. 【スズキ クロスビー 改良新型】フルモデルチェンジ級進化の原点は「ハスラーとの差別化」だった
  5. BMWが機能向上、『2シリーズ』新色・『4シリーズ』照明強化・『5シリーズ』利便性アップ…今秋から欧州で
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る