欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループに属し、スペインに本拠を置くセアトは5月14日、新型『レオン ST クプラ』がドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおいて、最速の市販ワゴン車になった、と発表した。
新型 レオン ST クプラは3月、ジュネーブモーターショー15で初公開。セアトの主力ハッチバック車、『レオン』のワゴンモデル、新型『レオンST』の頂点に立つ高性能グレード。5ドアと3ドアに続いて、ワゴンにも「クプラ」を拡大展開する。
新型レオンSTクプラには、標準版のクプラと、さらに高出力化を図った「クプラ280」の2種類を設定。直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ 「TSI」は、標準版が最大出力265ps、最大トルク35.7kgm。DSGの場合、0-100km/h加速6.1秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。
クプラ280では、最大出力がセアトの市販車としては、歴代最強の280psへ引き上げられた。最大トルク35.7kgmと共通。DSGの場合、0-100km/h加速6秒、最高速250km/h(リミッター作動)の優れたパフォーマンスを実現した。
今回セアトは、この新型レオンSTのクプラ280を、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースに持ち込み、タイムアタックを敢行。その結果、7分58秒12のタイムを計測した。
この記録は、同じくフォルクスワーゲングループに属するアウディの『RS4アバント』(2005年式)が、保持していたワゴンによるニュルの最速記録8分09秒を、およそ11秒短縮するタイム。新型レオン ST クプラが、新しいニュル最速の市販ワゴン車に君臨している。