【上海モーターショー15】産学協同プロジェクトによるコンセプトタイヤを展示…ハンコック

自動車 ニューモデル モビリティ
ハンコックのコンセプトタイヤ(上海ショー15)
ハンコックのコンセプトタイヤ(上海ショー15) 全 9 枚 拡大写真

韓国のタイヤメーカー、ハンコックタイヤは上海ショー15で、3種類のコンセプトタイヤを展示した。これは産学協同プロジェクトの成果で、いずれもデザイン学生のアイデアを立体化したもの。

プロジェクトは将来のタイヤの可能性を創造的に考察することが目的で、2014年にフォルツハイム大学(ドイツ)の大学院と協同で実施された。

課題は"A Great Challenge for a Great Change"。地球温暖化の影響で大規模な気候変動が起きてしまった状況でも、地理的な問題をクリアして走行性能を発揮できるタイヤのアイデアが求められた。

また課題テーマとは別に、アイデア展開の方向性を示すスローガンとして"Discovery for Future Driving"という言葉が掲げられている。

モックアップ化して展示されるという栄誉を得たのは3案。"Boostrac"は砂漠化が進行してしまった地域、"Alpike"は豪雪地帯、"hyBlade"は大雨が降り続く地域を想定したもの。いずれもトラクションを確保するためのアイデアが、視覚的な特徴にもなっている。

"Boostrac"はタイヤを膨張させて直径を拡大すると、密集していた表面のブロックの間隔も広がって砂の上でもグリップを得られるというアイデア。

"Alpike"は車軸を中心にして伸びるスポーク状のユニットの末端がトレッド面になっている。雪上ではユニットがさらに延長されることで地上高を稼ぎつつ、トレッド面が分割されることで多数のエッジが生まれ、グリップを得やすくする。

"hyBlade"は水捌けをよくするだけでなく、冠水した状態でもタイヤとホイールのフィンがパドルの役割を果たし、前進とコントロールができるようにするというもの。

ハンコックでは「これらのコンセプトタイヤは、いずれも"フューチャー・ドライビングを発見"している。ユニークなスタイルとテクノロジー、そして新しい文化を統合することに成功している」と発表している。

《古庄 速人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
  2. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  3. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
  4. ジープ『グラディエーター』、カナダで約120万円値下げ…2026年型を年内発売へ
  5. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る