【ニュル24時間 2015】アウディ R8 が2連覇…日本勢は GT-R 9位、スバルはクラス優勝を奪還

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
ニュルブルクリンク24時間レース 2015
ニュルブルクリンク24時間レース 2015 全 11 枚 拡大写真

43回目を迎えたニュルブルクリンク24時間レースの決勝。日本時間の17日23時00分にゴールを迎え、28号車アウディスポーツ・チームWRT(アウディ『R8 LMS』)が156周で総合優勝を飾った。

今年は直前のVLNシリーズで起きた事故により、安全性向上のため最高速度の制限区間が設けられた1戦となったが、主要カテゴリーのSP9 GT3クラスが30台以上参戦。例年になくハイレベルのトップ争いが繰り広げられ、上位を走るマシンに様々なトラブルやアクシデントが発生。前半から波乱含みの展開となった。

夜が明けてからは28号車アウディと25号車BMWスポーツトロフィー・チームマルクVDS(BMW『Z4 GT3』)との一騎打ちに。ピットインの度に順位が入れ替わる僅差のバトルとなった。その中でも少しずつ28号車アウディが差を引き離し40秒のリードを持ってファイナルラップへ。通常なら勝敗が決しておりチェッカーに向けての半ばパレードランのような形でゴールを迎えるが、今年はトップ2台が同一周回、両者ともが最終コーナーまでアクセル全開で攻めきってのチェッカーフラッグとなった。

チームは異なるがアウディ『R8 LMS』は2年連続の総合優勝。今年は新型のGT3マシンでの戦いとなったが、中盤以降は力強い走りを披露した。

総合3位には44号車ファルケンモータースポーツ(ポルシェ『GT3R』)が入り、参戦16年目にして初めてファルケンカラーのポルシェが表彰台を獲得。終わってみればドイツを代表する3メーカーが表彰台を分け合った。

注目の日本勢は全車が完走を果たした。総合最高位は35号車のニッサンGTアカデミー・チームRJN(アレックス・バンコム/星野一樹/ミハエル・クルム/ルーカス・オルドネス)。24時間を通して一度もガレージに戻しての大きな修復作業を行うことなく順調に走行。残り40分を切ったところで9位に浮上し、そのままの順位でシングルフィニッシュを飾った。

53号車レクサス『LFA CodeX』(影山正彦/石浦宏明/大嶋和也/井口卓人)は終盤に6速が使えなくなるギアトラブルに見舞われたが、総合14位でフィニッシュ。2年連続でSP PROクラスを制した。187号車レクサス『RC』(木下隆之/佐藤久実/蒲生尚弥/松井孝允)も残り2時間を切ったところで電気系トラブルが発生。何度もピットインを繰り返し、最後はペースを落としながらチェッカーを目指したが最終ラップでライバルに抜かれSP3Tクラス4位でチェッカー。総合39位という結果に終わった。

114号車スバル『WRX STI』(カルロ・ヴァン・ダム/山内英輝/ティム・シュリック/マルセル・ラッセ-)は、スタートから同じクラスのマシンを圧倒しただけでなく、総合順位も着実に上げていき、NBRチャレンジでは過去最高となる総合18位でチェッカー。SP3Tクラスでは2位以下に12周もの大差をつけ堂々のクラス優勝を果たした。

《吉田 知弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  4. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る