東大、ワイヤレスインホイールモータ搭載車の走行に世界初成功

エコカー EV
ワイヤレスインホイールモータ搭載車
ワイヤレスインホイールモータ搭載車 全 2 枚 拡大写真

東京大学大学院 新領域創成科学研究科の藤本准教授らの研究グループは、ワイヤレスで電力伝送する「ワイヤレスインホイールモータ」搭載車の走行に世界で初めて成功したと発表した。

今回、研究グループは、東洋電機製造と日本精工と共同でワイヤレス電力伝送を用いたインホイールモータを開発。磁界共振結合方式を用いて、10cm離れたコイルとコイル間の電力伝送に成功したほか、ワイヤレス通信を用いることで車体と車輪間の完全なワイヤレス化を実現した。

従来のインホイールモータは車体側から有線で電力を供給。振動による屈曲や寒冷地における凍結、飛散物の衝突などの影響による断線の恐れがあった。研究グループでは、磁界共振結合方式を用いたワイヤレス電力伝送技術およびSiCを用いた電力変換技術により、配線のワイヤレス化を実現。断線の恐れをなくし、安全性および信頼性を大きく向上させた。

インホイールモータはサスペンションの動きにより車体との相対変位が変動するため、今回開発したワイヤレスインホイールモータでは、送受電コイルの位置ずれに強い磁界共振結合による方法を採用した。

一次側の電力変換回路はDCDCコンバータとインバータで構成されており、バッテリの電圧を適切な電圧に昇降圧した後、その電圧を入力してインバータがコイルと共振コンデンサの共振周波数と同じ周波数の高周波電圧に変換。変換された電力は磁界共振結合によりワイヤレスで伝送される。伝送された電力は二次側の回路をコンバータとして動作させることで直流に整流され、さらにモータ駆動用のインバータにより永久磁石同期モータを駆動する。

研究グループでは今後、ワイヤレスインホイールモータの高出力化と地上からの給電による「走行中給電」の実現を目指していく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 洗車で「水シミZERO」、水道に取り付けるだけで純水を生成…サンコーが発売
  2. 【アウディ A5セダン 新型試乗】4ドアクーペ風にあえてしなかった見識に拍手…島崎七生人
  3. VW『T-Roc』新型、全車マイルドハイブリッドに…全長120mm拡大で快適性向上
  4. 極限の軽量ホイール革命!レイズ ボルクレーシング『CE28N-plus SL』が示す究極の走行性能PR
  5. スズキ『アルトラパン』が10年目のビッグマイチェン! 開発者が語る「長く愛される理由」と、それでもデザインを大刷新したワケ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る