【マツダ ロードスター 新型発表】開発責任者「暗がりの中で本質が見えた」…リーマン後に開発延期

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マツダ ロードスター開発責任者 山本修弘・商品本部主査
マツダ ロードスター開発責任者 山本修弘・商品本部主査 全 9 枚 拡大写真

マツダは5月20日、4代目となる『ロードスター』を21日に発売すると発表した。2005年以来10年ぶりの全面改良になる。1.5リットルのSKYACTIV技術によるガソリンエンジンを搭載した。3グレードを設定しており税込み価格は約249万~約314万円。

1989年発売の初代から3代目モデルまでの累計生産が約95万台となっており、「ライトウェイトスポーツカー」では世界最多のロングセラーモデルだ。4代目の開発は07年に着手したものの、翌08年秋のリーマンショックで全社的なモデルサイクルの見直しが図られ、ロードスターは当初12年だった発売予定が3年遅れになった経緯がある。

開発責任者である商品本部の山本修弘主査は「開発メンバーの再編成が必要になるなど厳しい時期だったが、(開発延期という)暗がりの中で見えるものもあった」と振り返る。山本氏に「見えた」ものは「運転する楽しさというこのクルマの本質」であり、改めてこれを「徹底的に進化させ、革新につなげよう」と心に刻んだという。

新モデルの開発において山本氏が「挑戦を表すキーワード」として掲げた「守るために変えていく」も、そうした時期に生まれた。もっとも市場投入の延期は、マツダの新世代技術群であるSKYACTIVの熟成という好影響ももたらした。山本氏は2代目モデルからロードスターの開発に携わってきた。4代目モデルでは「人がクルマを楽しむ感覚を、かつてなく気持ちよいものにすることができた。自信をもってそう言える」と、8年に及んだ開発の成果を噛みしめるように話した。

《池原照雄》

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