【人とくるまのテクノロジー展15】マツダ ロードスター のこだわり「軽量化だけじゃない」

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あえてカムカバーをアルミ合金製として、オーナーがエンジンまで磨き込む楽しみを残している
あえてカムカバーをアルミ合金製として、オーナーがエンジンまで磨き込む楽しみを残している 全 8 枚 拡大写真

5月20日の「人とくるまのテクノロジー展2015」初日、この日は新型『ロードスター』の発表会当日ということもあり、マツダのブースにはお披露目なった新しいロードスターが展示されていた。エンジニア向けの技術展とはいえ、新型スポーツカーに来場者は興味津々。ロードスターにはかなりの人だかりができていた。

あまり機械的強度が必要ない部品は、どんどん樹脂化へのシフトが進んでいる。インテークマニホールドはもちろん、今やカムカバーも耐熱性に優れた樹脂製だ。そこでエンジンルームの美観を整えるために樹脂製のエンジンカバーで全体を覆うのが一般的になっている。

ロードスターに搭載される「SKYACTIV-G」エンジンもその例外ではなく、『アクセラ』や『デミオ』などに搭載されているエンジンのカムカバーは樹脂製で、エンジンカバーで覆っている。ところがロードスターでは、あえてカムカバーを新たにアルミ合金製へと変更しているのだ。

「ロードスターのオーナーの方々は、エンジンルームも掃除して、カムカバーをメタルポリッシュでピカピカに磨き上げることを楽しみにされている方が多いので、新型でもそんな楽しみを味わっていただきたいと、アルミ合金製のカムカバーを採用したんです」(マツダ広報)

そういえばかつて存在したマツダ直系の工房M2のコンプリートカーでもカムカバーをポリッシュした仕様が用意されたことがあった。そんな手本もあって、こんな楽しみが受け継がれてきたのだろう。

もちろんカムカバーをアルミ化したことで重くなりはするが、それでも樹脂製とは肉厚や補強の入れ方なども変えることで、1gでも軽くなることを目指して開発されている。

「それにカムカバー内側の曲面は、親指がフィットする形状にして、磨きやすいものにしているんですよ」(同広報)

新型ロードスターの楽しみ方は、ドライビングや美しいデザインを眺めるだけではない。所有して磨き込むことで、自分だけの1台とする喜びも味わえるクルマなのだ。

《高根英幸》

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