カナダのアラダ・システムズは「人とくるまのテクノロジー展2015」に、同社自慢のコネクテッドカー関連商品を展示。今後、アフターマーケットに力を入れ、積極的に商品を展開していくという。
同社はコネクテッドカー技術に定評のある会社で、特に自動車アプリケーションの新標準規格であるDSRC(専用狭域通信)では、先陣を切る会社として注目されている。というのも、同社のDSRCシステムを介せば、他の自動車をはじめ、オートバイ、通行人と通信をすることが可能であり、事故発生の危険を未然に警告して衝突を回避し人命を救うことができるからだ。
2017年にはGM(ゼネラルモーターズ)のキャデラックに同社の製品が搭載されることになっており、現在、ほかの自動車メーカーや部品メーカーから問い合わせが相次いでいるという。
「ただ、早く普及させるためには、アフターマーケットを強化する必要があると考えているんです。というのも、ティア1サプライヤーやOEMメーカーに採用されても、実際に車載されるまでには数年かかりますからね。その点、アフターマーケットはユーザーがいいと思えば、すぐ購入してくれます。やはり、このような技術の商品はアフターマーケットが充実していてこそ、大きく発展すると思うのです」とプラビーン・シン社長は説明する。
そして、多くのユーザーがアフターマーケットでコネクテッドカー関連商品を買えば、自動車メーカーをはじめ、ティア1サプライヤーやOEMメーカーも早く新車に搭載しようと考えるわけだ。「スマートフォンがあっという間に広がったように、このコネクテッドカー市場も急速に拡大していき、5年後には大きな市場なっている」とシン社長は見ている。