レーシングカーコンストラクターであり、カーボンコンポジット製品の設計、製作を行う東京R&Dは関連会社ピューズとブースを展開。その中央には軽飛行機の機首を模したディスプレイがあった。
これはJAXAの電動航空機における実証実験事業FEATHERの一環として製作したもので、モーターグライダーの原動機として開発された。4ローターのモーターユニットは60kWの出力を発揮。最終的に減速機構を設け、プロペラを駆動する仕組みになっている。
実証実験ではフロートのようにカバーされたバッテリーユニットを翼の下にぶら下げ、20分程度の飛行が可能なことを実証したそうだ。翼の内部にバッテリーを搭載すれば、さらに飛行時間は延ばすことができると言う。
これまでの電動エアプレーンの実績は、実験的なものだけで2,3例が存在するのみだと言う。今回の実証実験事業を経て、将来の電動航空機の可能性を探ったと言うが、JAXAでは30年後にはリージョナル旅客機にまで電動機の可能性が拡大すると予測している。
リージョナル旅客機なら、飛行高度が高いことから、機体に太陽電池パネルを装着することで、バッテリー搭載量を減らせることも考えられる。そうなれば航空機は、一気にエコな乗り物へと進化することになるだろう。