【人とくるまのテクノロジー展15】JAXA実証事業で開発した電動航空機パワーユニット…東京R&D

航空 テクノロジー
ピューズが開発した4ローターのモーター
ピューズが開発した4ローターのモーター 全 5 枚 拡大写真

レーシングカーコンストラクターであり、カーボンコンポジット製品の設計、製作を行う東京R&Dは関連会社ピューズとブースを展開。その中央には軽飛行機の機首を模したディスプレイがあった。

これはJAXAの電動航空機における実証実験事業FEATHERの一環として製作したもので、モーターグライダーの原動機として開発された。4ローターのモーターユニットは60kWの出力を発揮。最終的に減速機構を設け、プロペラを駆動する仕組みになっている。

実証実験ではフロートのようにカバーされたバッテリーユニットを翼の下にぶら下げ、20分程度の飛行が可能なことを実証したそうだ。翼の内部にバッテリーを搭載すれば、さらに飛行時間は延ばすことができると言う。

これまでの電動エアプレーンの実績は、実験的なものだけで2,3例が存在するのみだと言う。今回の実証実験事業を経て、将来の電動航空機の可能性を探ったと言うが、JAXAでは30年後にはリージョナル旅客機にまで電動機の可能性が拡大すると予測している。

リージョナル旅客機なら、飛行高度が高いことから、機体に太陽電池パネルを装着することで、バッテリー搭載量を減らせることも考えられる。そうなれば航空機は、一気にエコな乗り物へと進化することになるだろう。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る