【サスティナブル“Zoom-Zoom”フォーラム】女性の意見を開発に取り込む、マツダの「クローバー」とは

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商品戦略本部の西村えみさん(左)、商品本部の山下晶子さん(右)
商品戦略本部の西村えみさん(左)、商品本部の山下晶子さん(右) 全 5 枚 拡大写真

5月16・17日に開催された「サスティナブル“Zoom-Zoom”フォーラム2015in横浜」では、マツダのタスクフォースである「クローバー(C-Lover)」が紹介された。

「クローバーとは、3つのCと、幸せの四つ葉のクローバーの意味をこめた名称です。3つのCは、“We love Customer.(私たちはお客様を愛し)”“We love Cross Function Activity(私たちはクロスファンクション活動を愛し)”“And we want customers to love our Cars(そして私たちはお客様に愛される車造りをしたい)”です」と話すのは、商品本部の山下晶子さん、商品戦略本部の西村えみさんの2人だ。

「クルマづくりに女性の視点を加える」というのが「クローバー(C-Lover)」の目標だ。マツダでは以前から「車両開発のクローバー」「PT(パワートレイン)クローバー」というふたつの女性視点活動が存在していたが、「ひとつのクローバーとして活動していこう」と統合して2008年より現在の形になったという。

特徴は、部門横断の活動であり、専任ではないということ。山下さんは商品本部でプロジェクト事務局メンバー、西村さんは秘書が通常業務だ。また、「クローバー(C-Lover)」メンバーは約15名で、「運営チーム」「価値観根源チーム(女性ならではの価値観を掘り下げる)」「クルマにつなげるチーム」「親コンフォータブル(親子で心地よいクルマづくりを目指す)」「情報整備チーム(社内に情報を発信する)」という5チームがあり、それぞれに集まって活動を行っているという。兼任であり部門を横断しているため、チームの意見が全社的に広がりやすくなる。

そうした「クローバー(C-Lover)」の成果のひとつが最新型の『デミオ』であるという。デミオは、小柄な女性でも使いやすいように、シートポジションの適応範囲が大きく設定されている。また、シートの形も小柄な女性が使いやすいような工夫がある。そうした工夫に「クローバー(C-Lover)」の提案が大きく反映しているというのだ。

「それ以外にも、マツダコネクトの開発にあたって女性目線の意見を求められたこともあります。また、販売会社へ女性との接し方などを伝えたりなどもしています」と西村さん。

「もっともっと女性の方、女性以外のシニアの方、そして運転が苦手な方にも、すべての方にも喜ばれるクルマづくりができればと思っています」。

走りに熱意を注ぐクルマ好きな男性陣ばかりではなく、マツダには女性視点を大事にしようというチームも存在しているというわけだ。

《鈴木ケンイチ》

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