【第54回静岡ホビーショー】少量生産、高品質化が主流に…ミニカー最新事情

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
スパークが出品した1/8サイズのマツダ787B。お値段45万円也
スパークが出品した1/8サイズのマツダ787B。お値段45万円也 全 30 枚 拡大写真

今年の静岡ホビーショーで感じたこと。それはミニカーの出展業者が減ったということだった。以前はホビーショーの華の一つ。しかし今回はどことなく陰りが見られた。

【画像全30枚】

ミニカーの主役は、サイズが43分の1のもの。勿論今でも主役であることに変わりはないのだが、そんな中で巨大サイズのミニカーが近年ではだいぶ幅を利かせているように思える。それに新しい作り方も目にするようになった。

元々ミニカーといえばダイキャスト製が主流。ところが2000年に誕生した比較的新しいブランド、スパークはボディをレジンで製作。少量ロッドで生産する方法を採っている。また、今年のショーで注目を集めたのは、オートアートが展示したコンポジットモデル。その名の通り、ダイキャストのインナーと、ABS樹脂によるボディを組み合わせたもので、リアルでシャープな造形を高いコストパフォーマンスで実現したものだ。

ではこのレジンやABSといった素材、これまでのダイキャストと比較して一体どこが優れているのか。スパークジャパンの小林さんにレジンに強みについてお話を伺った。レジンの強みは、金型を作らないので、小ロットの製作ができること。これによってこれまで大きなメーカーが作らなかったようなレアなクルマをモデル化できる点。もう一つは接着部分が多くなるので破損のリスクは出るが、それだけ精密で細かい仕上げが可能になる。ダイキャストのように可動部分はないが、その分、あり得ないようなチリ、即ち隙間などが出来ないのでシャープな造形を可能にしていることなどが挙げられた。

もう一つ素人目にはわかりにくいのが、43分の1モデルの価格だ。高いものだと数万円は当たり前。一方で安いものはそれこそ1000円台からあったりする。これらの差は当然ながら、クォリティーの差なわけだが、最近は安いものの質が向上して、高いものとの差を急速に縮めているような気がする。

90年以上の歴史を誇り、世界各国から著名なモデルカーメーカーのものを輸入する国際貿易も、近年自社ブランドを立ち上げ、ミニカーを世に送り出している。そのブランド、ファースト43は、1970年製マツダ・カペラ、あるいは6月に発売予定のマツダ・ロードペーサーなど、ユニークなモデル展開で税別2800円という安さを実現している。また、同じくプレミアムXという自社ブランドからは、マキF1を目下開発中で、予価7200円(税別)でこの7月発売予定だという。

恐らく6000円~7000円といったところが、現在の43分の1ミニカーの主要販売価格帯。だが、今回会場で発見した高価なモデルは、スパークが展示していた8分の1のマツダ787B。その堂々たるサイズ感は見るものを圧倒し、納品も直接購入者にダイレクトで行われるという。価格は45万円也!

このほか注目は、エブロが早くもマクラーレンホンダMP4-30をモデル化していること。さらにホンダS660やNSXなど新車を続々投入しそうなことなど、まだまだコレクターをわくわくさせる製品が作り出されていた。

《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『アルファード』が2027年に大幅改良、新型エルグランドとのガチンコ対決の行方は
  2. トヨタ『シエンタ』の前席が回転、「スイベルシート」販売再開…ドア閉めたまま回転可能に改良
  3. BMW『3シリーズ』新型発表、EVと共通の「ノイエ・クラッセ」デザインに
  4. 日産の株価が反落…『キックス e-POWER』の北米投入と伝わるも不発
  5. ヤマハ『XSR900』を「USインターカラー」に変身! ワイズギア、外装セットを限定発売 価格は29万9200円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  2. セレンスAIの緊急車両検知技術、東大発「AS Mobi」の自動運転バスに導入…2027年商用化めざす
  3. 中国ヒューマノイドに自動車アフターマーケットの課題解決のヒントがあった…2026世界ロボット大会
  4. インド国産化の進め方、事業の核の築き方【インド・新自動車大国の素顔】
  5. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
ランキングをもっと見る