巨大星が集団で誕生している可能性…台湾研究チームが観測

宇宙 科学
アルマ望遠鏡が波長1.3mmの電波で観測した塵の分布(左)と、アセトニトリル(CH3CN、黄)、硫化炭素の同素体(13CS、緑)、シアン化重水素(DCN、紫)の疑似カラー画像(右)
アルマ望遠鏡が波長1.3mmの電波で観測した塵の分布(左)と、アセトニトリル(CH3CN、黄)、硫化炭素の同素体(13CS、緑)、シアン化重水素(DCN、紫)の疑似カラー画像(右) 全 1 枚 拡大写真

国立天文台は、台湾中央研究院天文及天文物理研究所のハウユー・リュウ氏らの研究チームがアルマ望遠鏡を使って巨大なガスのかたまり「G33.92+0.11」を観測したと発表した。

今回観測した天体は、巨大星が集団で誕生している現場であると考えられているとしている。

研究チームはG33.92+0.11の中心部を、アルマ望遠鏡による高い解像度で観測し、太陽の100~300倍の質量をもつ巨大なガス塊を2つ発見した。さらに、3光年を超えるようなサイズが巨大なガスの「腕」があり、2つの高密度ガス塊をとりまく形になっていた。研究チームでは、「腕」が分裂し第2世代の星が生まれる現場になる可能性があると見ている。

今回の観測は、ガスの「腕」が巨大星のゆりかごであることを示しており、巨大星がどのようにガスを獲得して成長していくのかを明らかにする重要なステップになるとしている。

《レスポンス編集部》

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