車いすの激しいぶつかり合い…「ウィルチェアーラグビー」を支える力

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2015ジャパンウィルチェアーラグビー競技大会が開催
2015ジャパンウィルチェアーラグビー競技大会が開催 全 34 枚 拡大写真

千葉市の千葉ポートアリーナで5月22日~5月24日にかけて、2015ジャパンウィルチェアーラグビー競技大会が開催中だ。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催決定を機に、障がい者スポーツに対する関心も高まっており、今大会は注目されている。

ウィルチェアーラグビーを成り立たせているのは、競技者だけの力ではない。影で選手を支えるサポーターの役割も重要だ。

■ウィルチェアーラグビーを支えるサポーター

コート上で激しい戦いを繰り広げる選手たちだが、その裏には選手が100%のパフォーマンスを出せるようにサポートしている人たちがいる。試合中のスタッフの役割について、日本障がい者スポーツ協会の担当者に話をうかがった。

「車いす同士のぶつかり合いや、細かく素早いチェアワークにより車いすに負担がかかり、タイヤがパンクしてしまうことは試合中によく目にする光景です。そんな時、ベンチから飛び出してタイヤ交換を行うのがメカニックなどのスタッフです」

「コート上のメンテナンスは1分以内と決められています。その場でパンクを修理する時間はないため、タイヤの交換を終えるとベンチに戻ってすぐにパンクを修理します。予備のタイヤは通常2本ずつ用意されていますが、準備を怠ることはありません。また、車いす選手が転倒し床に倒れた際も、スタッフがコートに入り選手を起こします」

「タイムアウト中やピリオド間など、選手がベンチに下がる際、選手は体力の回復に努めます。そんな疲れた選手にアイシングやマッサージを施すのがトレーナーです」

「出場する選手の多くは脊髄損傷で、個人差はありますが、体温調節が難しいという障がい特性があります。そのため霧吹きで水をかけたり、大きな血管が通る首の後ろをアイシングし、体を冷やします。さらに車いすを目いっぱいこいで疲れた腕などをケアし、万全の状態でコートに送り出すサポートを行います」

「他にも監督やコーチ、通訳など、さまざまな役割を持ったスタッフが選手をバックアップしています。コート上で戦うのは4選手ですが、控え選手やスタッフを含め、チーム全体で戦っています」

【ウィルチェアーラグビー】車いすを使った選手たちを支えるサポーター…チーム全体で戦う

《大日方航@CycleStyle》

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